活動全般

2017年10月 3日 (火)

NEDO委託事業「空間移動時のAI融合高精度物体認識システムの研究開発(AIRs)」がキックオフ

 このたび国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代人工知能・ロボット中核技術開発/次世代人工知能技術分野(先導研究)」において、国立大学法人東京大学、国立大学法人電気通信大学、国立研究開発法人産業技術総合技術研究所、オリンパス株式会社、株式会社デンソー及び一般財団法人マイクロマシンセンターの産官学連携チームが受託した「空間移動時のAI融合高精度物体認識システムの研究開発(AIRs)」がスタートし、それに伴い第1回研究推進委員会・キックオフ会議を10月3日(火)、東京大学工学部2号館3階31A 機械系会議室にて実施しました。本キックオフ会議には、経済産業省及びNEDOからのご来賓の臨席を賜り、プロジェクトに参画する各社/各機関の研究者及び事務局メンバ総勢30名が参加しました。

 全体の研究開発管理や試作開発を受け持つマイクロマシンセンター長谷川専務理事からのご挨拶と併せてのご来賓紹介の後、ご来賓の方々のご挨拶を賜りました。

 その後研究推進委員会の本題として、キックオフにあたっての研究開発の取り組み概要について以下の通り報告しました。

  • 1)スタートに当たっての取り組み概要と方針:研究開発責任者下山先生(東京大学、図1下山先生報告)
    2)各研究開発の取り組みについて
    • ①革新センサ情報に基づいた次世代人工頭脳:高畑研究員(東京大学)
      ②プラズモニックワイドバンドイメージャ:菅研究員(電気通信大学)
      ③高精度分子慣性ジャイロ:高畑研究員(東京大学、高橋研究員代理)
      ④プロジェクト推進:小池研究員(マイクロマシンセンター)


図1 下山先生報告

 この後、特に本研究開発のポイントである人工知能に関して、本研究のAI研究開発責任者である原田先生(東京大学、図2原田先生報告)が、「多波長カメラを活用したAI認識」について報告しました。

 
図2 原田先生報告

 最後に、これらの報告を踏まえてご来賓の方々のご講評を頂き、先導研究としての取り組みの成果の最大化と本格研究等繋げていくことへの期待やそれに向けての激励を頂きました。研究員全員で目標達成に向けプロジェクトを推進してくことを確認して、キックオフ会議を閉会しました。

 またキックオフ会議のあと、意見交換会を開催して、研究者間で活発な意見交換がなされました。今後得られました成果については、適宜発表したいと存じますので、ご期待ください。

→空間移動時のAI融合高精度物体認識システムの研究開発(AIRs:AI-enabled Innovative Recognition System for spatial mobile Robots) 
    HP:http://mirai.la.coocan.jp/airs/index.html

             (マイクロマシンセンター 小池智之)

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2017年8月22日 (火)

NEDO先導研究に「空間移動時のAI融合高精度物体認識システムの研究開発(AIRs)」が採択される

 本研究開発は、NEDO「次世代人工知能技術の社会実装を目指した先導研究」として採択(2017年8月9日)された15件の中の一つとなります。


 本研究開発の提案は、国立大学法人東京大学、国立大学法人電気通信大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所、オリンパス株式会社、株式会社デンソー及び一般財団法人マイクロマシンセンターが共同で行いました。

 NEDO採択情報は、以下のサイトを参照下さい。
 http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100814.html

一般財団法人マイクロマシンセンター

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2017年6月27日 (火)

MEMS協議会推進委員会、メンバー交流会を開催しました。(2017/6/26)

 平成29年度のMEMS協議会の活動計画を審議するMEMS協議会推進委員会を6月26日、秋葉原のテクノサロン(MMCの7F)にて開催しました。経済産業省・産業機械課、研究開発課、情報通信機器課および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)さらに産業技術総合研究所からのご来賓を交えて、MEMS協議会正メンバー会員企業14社が集まりました(写真1)。


写真1 MEMS協議会推進委員会

 最初にMEMS協議会山西健一郎会長(当センター理事長、三菱電機取締役会長)による主催者挨拶があり、最近のトピックスとして1つはスマートセンシング&ネットワーク研究会(SSN研究会)に関するもので、3つのWG活動が昨年度3つの国家プロジェクトに採択されたこと、さらに新たな研究開発のために、WGを3つ設置し、新テーマ発掘に努めていること、二つ目は、設立から7年目のMNOIC事業が、順調に事業量を増やしているものの、設備の老朽化など課題も出てきており、MNOIC未来構想タスクフォースを設置し、検討を開始したことを述べました。

 その後、経済産業省産業機械課長の片岡隆一様からのご挨拶として、経済産業省は様々なつながりにより新たな付加価値が創出される産業社会実現を目指し、“Connected Industries”構想を推進しているが、ここに集まっている企業は、その活躍の場をますます増やすであろうという期待を述べられました(写真2)。


写真2 経済産業省 片岡産業機械課長 来賓挨拶


 MEMS協議会推進委員会では、小川治男MEMS協議会副会長(オリンパス専務執行役員)を委員長とし、今年度の活動計画並びに各社で取組んでいる研究開発状況などについて活発な議論が進められ、活動計画は原案どおり承認されました。引き続き行われたメンバー交流会では、アソシエートメンバーと個人会員も含め約60名を超える参加者があり、“Connected Industries”の推進に向け各企業は何ができるかなど、積極的な情報交換が行われました(写真3)。最後にMEMS協議会副会長伊藤寿浩東大教授の中締めのご挨拶と一本締めで、本交流会が終わりました。


写真3 メンバー交流会
                
                   (MEMS協議会 渡辺 秀明)

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2017年5月22日 (月)

マイクロマシンセンター平成29年度事業計画について

 一般財団法人マイクロマシンセンターは、我が国科学技術イノベーションに不可欠なマイクロマシン/MEMS分野及びスマートセンシング分野(以下、「マイクロマシン/MEMS分野等」という。)の一層の発展を支援するため、非営利セクターとしての利点を生かしながら、以下のとおり、基盤技術の研究開発、事業環境整備及び普及促進のための取組みを一層強化していきます。

1.MEMS協議会事業では、まず、7年目に入りMEMS分野におけるオープンイノベーション実践の我が国最大の拠点となったMNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)について、産業界からの更なるサービス拡大・多様化の声に応えるべく体制整備の強化を目指します。
 また、スマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会においては、これまで実施 してきたWG活動から、3つのナショナルプロジェクトが生まれるなど一定の成果を上げてきましたが、本年度も引き続き、WG活動を中心に先端技術開発テーマの発掘・提案や、センサネットワークシステムの社会実装支援などの活動を進めていきます。

2. 我が国マイクロマシン/MEMS分野等のイノベーション創出に寄与し、その成果を活用した産業の発展に貢献すべく、本年度も、以下のような国/NEDOが主導する先端技術に係る研究開発プロジェクトの推進に参加します。

(1)道路インフラモニタリングシステム(RIMS)の研究開発2014-2018年度
(2)ライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS)の研究開発 2014-2018年度
(3)学習型スマートセンシングシステム(LbSS)の研究開発 2016-2020年度
(4)センサ端末同期用原子時計(CSAC)の研究開発 2015-2018年度
(5)スマートセンシング・インタフェース(SSI)に関する国際標準化 2016-2018年度

3.その他、マイクロマシン/MEMS分野等の国内外の技術動向や産業動向の調査をはじめとする調査研究、刷新したMEMSセンシング&ネットワーク展の開催なども含めた内外関係機関との交流・協力、標準化の推進など、これまで当センターが推進してきた諸活動も引き続き拡充強化しつつ実施していきます。また、これらの活動の広報や成果発信のために、インターネット上でのホームページ、ブログ、電子版月例ニュース(MICRONANO Monthly)、報告書の電子化・公開及びMEMSデータベースの公開など、多様な媒体を活用した情報発信・情報公開に努めます。

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2017年4月 6日 (木)

「マイクロマシンセンター25年の歩み」のWebコンテンツをアップ


 マイクロマシンセンターは1992年1月に設立され、以来マイクロナノ分野の技術開発の推進、産業化支援のための環境整備に係る活動を行い、さらに近年では、超センサー社会/IoT社会実現のための様々な取組を進めています。本年でちょうど設立後25年経過したことから、これまでの四半世紀の活動の歩みを取りまとめました。

 設立からの四半世紀を、①1991年-2000年(マイクロマシン基盤技術の開発を進め、マイクロマシン実現に資する技術的なプラットフォームづくりを目指す)、②2001年-2010年(MEMS産業発展を目指す新たな技術開発への挑戦や産業化推進の活動(MEMS協議会活動)が中心)および③2011年以降(センシング&ネットワーク/IoT基盤技術技術の開発や超スマート社会実現のための活動が中心)の3つの期間に区分してMMC25年の活動を概観しています。

 今回は前の「マイクロマシンセンター20年の歩み」(2012.1)の内容を大幅に改訂し、新たなWebコンテンツ「マイクロマシンセンター25年の歩み」としてアップしました。
 → http://www.mmc.or.jp/gaiyou/ayumi25/

(投稿:青柳)


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2017年1月12日 (木)

~ 平成29年ロボット3団体 新年賀詞交歓会、今年も盛況のうちに終了 ~

 平成29年1月11日(水) 12時から、(一社)日本ロボット工業会、(一財)製造科学技術センター及び(一財)マイクロマシンセンターによる「ロボット関連三団体・平成29年新年賀詞交歓会」が、八芳園(東京都港区白金台1−1−1)1階「JOUR」にて開催されました。

  会場では、3団体を代表して(一社)日本ロボット工業会 稲葉善治会長(㈱ファナック会長)から、3団体における本年の活動や、新年の抱負を含めた冒頭挨拶を行い、それに引き続いて、ご来賓の糟谷敏秀経済産業省製造産業局長から、第四次産業革命とも呼ぶべき昨今のIoT/CPS、AI等の技術開発/事業活動において、3団体の活動が我が国産業界に大きく寄与するものとして本年も大いに期待するとのご祝辞を賜りました。

  本賀詞交歓会には、ロボット分野、マイクロマシン/MEMS分野等の分野が脚光を浴びいている背景もあり、425名もの大勢の業界関係者が参集し、時間の許す限り、交流・歓談に花を咲かせておりました。この機会をお借りしまして、ご参加頂きました多くの皆様方に御礼申し上げます。

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本年もよろしくお願い致します。

一般財団法人マイクロマシンセンター事務局一同



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2017年1月 4日 (水)

マイクロマシンセンター平成28年の10大ニュース

 
                 新年あけましておめでとうございます。
               
                 昨年は国内では熊本震災をはじめとする災害や多くの悲惨な事故・事件などが、そして海外でも多くのテロや紛争、英国のEU離脱、米国や韓国の政治情勢など、いろいろなことがありました。尻上がりに経済は良くなりつつありますが、波乱の中での年明けには違いありません。そのような中においても、IoT/CPS技術はここ数年の進展がさらに加速され、それらの実装が急速に進むことで、産業・社会の姿を大きく変えていくものとされています。
               
                 それらIoT/CPSのフロントエンドを支えるのが、スマートセンシングの技術です。当マイクロマシンセンターは四半世紀にわたり、まさにこのスマートセンシングに必須のナノ・マイクロ技術分野における研究開発や普及促進等を担ってきています。その中核を成すMEMSデバイスについては、ヨール社(仏)によれば、スマホや自動車用途が世界市場をけん引し、2015年の120億ドルから2021年には200億ドルと、年率約9%で伸びるとされています。特にスマホなどに単独で入れられるセンサに加えて、医療用や産業用などのIoTシステムに連なるスマートセンシング分野や、それらを支えるエネジーハーベスタなどが大きく伸びると見られています。
               
                 当センターでは、6年前に着手したグリーンセンサ・ネットワークのプロジェクトを皮切りに、道路やライフラインのインフラモニタリングシステムなど、MEMSによるスマートセンシングシステムの研究開発を行っています。さらに、このIoT時代に対応するために一昨年に発足したスマートセンシング&ネットワーク研究会において、様々なIoT関連のプロジェクト立案などを行ってきました。その結果を受けて、昨年からは、経産省/NEDOによるIoT横断技術開発の一環として、エナジーハーベスタも含む学習型スマートセンシングシステム(LbSS)の開発をスタートさせ、広くIoTシステムに応用されるようなスマートセンシングのデファクト的な技術開発を目指しています。
               
                 また、最先端のMEMSデバイスの試作開発を担う拠点として発足した、マイクロナノオープンイノベーションセンター(MNOIC)の運営も6年目に入り、センター自らが行う研究開発のみならず、MEMSデバイスユーザーによる試作開発ファンドリとしての利用が大きく伸びつつあります。
                当センターとしましては、本年もMEMS/スマートセンシング技術の開発や普及に真摯に取り組み、我が国のIoT/CPS推進に微力ながらも貢献してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。
               
                 皆様方には以下の10大ニュースをご覧いただき、このような私どもの活動状況をご賢察いただければ幸いです。
               
                < 10大ニュース>
                (1) NEDO公募事業「IoT推進のための横断技術開発プロジェクトに提案の「学習型スマートセンシング(LbSS)の研究開発」が採用され、プロジェクトを開始して精力的に推進」
               
                 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」において、技術研究組合NMEMS技術研究機構が提案した「超高効率データ抽出機能を有する学習型スマートセンシングシステム(LbSS:Learning                based Smart Sensing System)の研究開発」が採択されました。
               
                 本研究開発では、工場等の設備の稼働状況等の把握を目的とするスマートセンサモジュール、高効率MEH(Micro Energy Harvester)などの自立電源、及びスマートセンシングフロントエンド回路を開発し、動的センシング制御可能な無給電のスマートセンサ端末を実現します。さらに、同時に開発する学習型スマートコンセントレータとの連携により、従来の環境発電で収集可能な有価情報量を100倍化することを可能とする学習型スマートセンシングシステムの基盤開発と実証を行います。
               
                 その概要及びキックオフの様子は以下を参照ください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/07/index.html
               

                (2) ナノ・マイクロビジネス展をIoT時代の到来に合わせてリニューアルし、9月にパシフィコ横浜でMEMSセンシング&ネットワークシステム展として成功裡に開催(2017年は10月に幕張メッセでCEATECと同時開催
               
                 MEMSセンシング&ネットワークシステム展として名称と開催時期を変更しリニューアルした本展示会には多数の皆様のご来場を頂きました。同時開催の報告会、シンポジウムも盛況のうちに実施することができました。2016年9月14日(水)                から16日(金)までパシフィコ横浜で開催された「MEMS センシング&ネットワークシステム展 2016」は、3日間の開催期間を終え、盛況の内に閉幕しました。
               
                 今回も各ブースには多くの来場者が訪れておりましたが、セミナー会場にも多くの聴講者にお出で頂き、立ち見が出るなど関心の高さが見て取れました。
               
                 最終日には、第22回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムが13:30から16:30まで開催され、ここでも満員の聴衆が熱心に聞き入っておりました。
               
                 次回は2017年10月4-6日に幕張メッセでCEATEC JAPAN 2017と同時開催を予定しております。
               
                会期中の様子は以下を参照ください。
                (初日) 
               
http://www.nanomicro.biz/mems/2016/09/mems-2016-e738.htm
               
(2日目)
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/09/mems-2016-abd6.html

                (3日目)
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/09/mems-20163-e26e.htm
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                第22回国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウムの概要は以下を参照してください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/09/mems-2016-5c96.html
               
                (3) スマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会を本格的に開始し、3つのWGでの検討がそれぞれULPAC、LbSS、SSIの各研究の開始に繋がる
               
                 2015年10月にMEMS協議会の下に発足したSSN研究会では、新たなプロジェクトの立案を目指して、3つのWGを立ち上げて精力的に検討を行ってきました。そのうちのLbSSとSSIはそれぞれ(1)と(4)に記載しています。
               
                 「センサ端末同期用原子時計(ULPAC:Ultra-Low Power Atomic Clock)の研究開発」については、道路インフラモニタリングシステム(RIMS:ROAD                Infrastructure Monitoring System)の2015年度加速テーマとして採択され、2016年度以降もプロジェクト内で継続していくことが決まりました。
               
                 RIMSで用いられるようなセンサ端末群は、ネットワークを介して時刻同期をすることで、データ取得の正確な時間を把握し、かつ、データ転送の効率化を図っています。もし、その時刻同期を不要とすることが出来れば、ネットワークの構築や運用にかかる負担を大幅に低減することができます。そこで、正確な時を刻む原子時計をセンサ端末に搭載可能なサイズや消費電力、価格にすることが出来るかを解析や試作を通して、技術的に検討しています。
                 
                (4) 経済産業省のエネルギー使用合理化国際標準化委託事業の公募に採択され、「スマートセンシング・インターフェース(SSI)国際標準化プロジェクト」を本格的に開始
               
                 SSN研究会の中で、新たなセンサネットワークの市場創出を目指し、センサ端末における共通プラットフォームの標準化についてWGにて検討を行ってきました。その検討を受けて、スマートセンサと端末モジュール又は自立電源と端末モジュールをつなぐインタフェースに関する国際標準化をテーマに、経済産業省の平成28年度エネルギー使用合理化国際標準化委託事業の公募に提案を行い、3月末に採択が決定しました。今後、国際標準化規格作成に向け実証作業を含めて検討を進めています。
               
                (5) 日本開催が3回目となる第22回国際マイクロマシンサミットが5月、新宿において「高齢化社会におけるセンサ・MEMS」をテーマに成功裡に開催
               
                 国際マイクロマシンサミットは21年前の1995年にマイクロマシンセンターが提唱して始まり、その後は毎年同程度の規模で継続されている国際会議です。通常の学会と異なり、各国の代表が、産業政策や科学技術政策、教育まで含めて議論するのが特徴になっています。日本での開催は、第1回の京都、第8回の広島、今回の第22回が3回目になります。今回のサミットのテーマは、「高齢化社会におけるセンサ・MEMS」であり、健康・医療やライフスタイルに対応するマイクロシステムに関する話題が多く出されました。
               
                 次回(2017)の開催場所は26日の各国代表者会議で、スペインのバルセロナに決定されました。(2017年5月15-17日)
               
                 マイクロマシンサミットの会期終了後の技術ツアーとして筑波地区の最先端技術を巡るイベントを企画しました。最初にフジキン先端事業所で、半導体装置用制御機器の紹介があり、高度の流体制御技術を用いたチョウザメの飼育の見学でした。フジキンはニードルバルブの世界的企業ですが、この技術を応用した様々な事業に挑戦されています。午後の最初の見学はKEKのフォトンファクトリーです。特にSOR光を使った計測や分析は世界中の研究者が利用しています。また普段は見ることが難しい見学として筑波大学・バイオマス研究施設を見学しました。これは淡水の藻を育成してバイオマス材料として利用する試みです。再生エネルギー研究施設に多くの研究者が興味深々でした。最後は産総研・サイエンススクエアを見学しました。
               
                サミットの報告については以下を参考してください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/06/mms2016-ebba.html
               
                (6) MNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)の工程受託コースの需要が増大し、人的な体制も強化し産業界のニーズに対応
               
                 当センターの研究支援サービスMNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター、つくば産総研内)は、事業開始後5年を経て、本格稼動ステージに進み、着実にユーザが増加し、我が国有数のMEMSファンドリーになりつつあります。工程受託の充実、研究施設の拡充、技術ノウハウの蓄積、人材育成を活動の柱として、産官学連携を通じたTIAのオープンイノベーション活動を強化しています。
               
                 また、人材育成に力を入れており、8月には2016MNOIC実習講座「インフラおよび産業機器モニタに利用可能な、MEMSセンサの回路・システム実習」を実施しました。
               
                これらの状況は以下を参照ください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/08/2016mnoicmems-a.html
               

                (7) RIMS/UCoMSが3年目のNEDOステージゲート・中間評価で高い評価を得て通過し、来年度より本格実証の段階に
               
                 2016.11.1に開催されたNEDO研究評価委員会「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」(中間評価)分科会において、「道路インフラ状態モニタリング用センサシステム開発(RIMS)」及び「ライフラインコアモニタリングシステムの研究開発(UCoMS)」の説明を行った。現在これらの評価が行われており、2017年1月末ころには結果が決まる予定です。
               
                (8) MEMS関連の標準化について、IEC/TC47に振動発電関係の新提案を出すなど、引き続き日本がリード、また、東大の鈴木先生がTC47/WG7のコンビナに推挙され、さらに神戸大の磯野先生がIEC1906賞を受賞
               
                 IEC/TC47技術委員会傘下の、今後発展が期待される半導体デバイス分野であるWG6および、エナジーハーベスティング、エネルギー変換・伝送分野であるWG7のアドホック会議が、2016年4月6日から8日まで、中国・北京にて開催されました。議題としては、2015年10月の、ベラルーシ・ミンスクでの全体会議の審議状況の報告、および現在審議中の規格案について、コンビナから報告の後、意見交換が行われました。
               
                 IEC/TC47技術委員会傘下の、MEMS関連の分科会であるSC47Fのアドホック会議が、2016年6月9日から10日まで、中国・成都にて開催されました。議題は、WGと同じく、ベラルーシ・ミンスクでの全体会議の審議状況の報告、および現在審議中の規格案について、コンビナから報告の後、意見交換が行われました。この中で日本からの提案である「MEMSエレクトレット振動発電デバイス(PL:東京大学 鈴木雄二教授)」が現在CDV回付中である旨の報告がなされました。また、Future                workとして、神戸大学 神野伊策教授からMEMS圧電薄膜の信頼性評価についてのプレゼンテーションが行われました。
               
                 IEC/TC47技術委員会の国際会議が、2016年10月3日から7日まで、ドイツ・フランクフルトにて開催されました。ここでの議案は、2015年10月の、ベラルーシ・ミンスクでの全体会議の審議状況の報告、および現在審議中の規格案について、コンビナから報告の後、意見交換が行われました。Future                workとして、東京大学 鈴木雄二教授から「低消費電力電子機器向けの力学的環境発電デバイスの試験方法」についてのプレゼンテーションと、今後の日本からの環境発電に関する提案予定が示しました。
               
                 また、神戸大学の磯野教授は長年にわたり、IEC/TC47/SC47Fにおける国際標準化開発のプロジェクトリーダー及びエキスパートを務めてこられ、規格案作成・提案から標準化審議のフォローまで一貫して関われた功績が認められ、IEC1906賞を受賞されました。
               
                 東京大学の鈴木教授も長年のIEC/TC47での貢献が認められ、WG7のコンビナーに推挙されています。
               
                IEC/TC47/WG6,7アドホック会議(4月6-8日)の概要は以下を参照してください
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/04/iectc47wg6768-0.html
                IEC/TC47/SC47Fアドホック会議(6月9-10日)の概要は以下を参照してください
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/06/iectc47sc47f691.html
                IEC/TC47/技術委員会の国際会議が(10月3-7日)の概要は以下を参照してください
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/10/iec-tc47104-7-a.html
               
                (9) エネルギー・環境先導研究で実施中のMEHとIRiSが、2年間で良好な成果を出しつつあり、最終段階を迎える、共にイノベーションジャパン2016への出展が好評
               
                 イノベーションジャパンは2016年で13回目となる国内最大規模の産学マッチングイベントであり、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催し、8月25-26日に東京ビッグサイト西1ホールで開催されました。
               
                 このイノベーションジャパン2016に「高効率MEMS振動発電デバイス先導研究(MEH)」と「革新認識システムの先導研究(IRiS)」が出展しました。それぞれ、パネル展示、デモンストレーション、プレゼンテーションを行い、来場者からは好評を得ました。
               
                プロジェクトの概要は以下を参照ください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/07/2016mehiris825-.html
               
                (10) 先端技術交流会、MEMS講習会、海外調査報告会等各種イベントを好評裡に開催し、普及啓発活動が順調に推移
               
                 第4回MEMS協議会海外調査報告会を2016年1月21日に新テクノサロンで開催し、約40名の方にご参加いただきました。このイベントはマイクロマシンセンター/MEMS協議会(MIF)が行っているMEMS関連の海外調査及び国際標準化の状況について報告するものです。毎年のように北米や欧州を中心に学会等のイベント、海外の大学や研究施設、関連企業の訪問見学を行ってきましたが、今回は特に特別報告として世界の家畜に関連する報告を企画致しました。
               
                 第31回マイクロナノ先端技術交流会を2016年3月2日に新テクノサロンで開催しました。今回は「嗅覚センシングの新たな可能性について」と題しまして、生産ラインなどの整った環境から屋外へと活躍の場を広げている匂いセンシング技術につきまして、東京工業大学精密工学研究所の中本教授から「ロバストにおいセンシングシステム」、九州大学味覚臭覚センサ研究開発センターの小野寺准教授より「においを図るバイオセンサシステムの開発」と題しましてご講演いただきました。
               
                 第32回マイクロナノ先端技術交流会を2016年9g津20日に新テクノサロンで開催しました。今回は「バイオとエレクトロニクスの融合の新展開、サブタイトルとして、「生体とデバイスのしなやかで細やかな出会い」と題して、人とデバイスをつなぐ最新の取組みを、東京大学生産技術研究所教授の藤田博之先生から「MEMSとバイオの融合ナノシステムの取組み」、東京大学工学研究科教授の染谷先生からは「人と機械を調和する伸縮性エレクトロニクスの最善性」と題してご講演をいただきました。
               
                 2016年10月21日に一般財団法人マイクロマシンセンター(MMC)の新テクノサロンにおいて、第26回MEMS講習会「IoTを支えるセンシング技術、”見える化“                に取り組むIoT活用事例」を開催致しました。MEMS講習会は、MEMS協議会に所属するMEMSファンドリーネットワーク企業を中心に企画され、都内と地方都市で年に1回ずつ開催しています。
               
                第4回MEMS協議会海外調査報告会の概要は以下を参照してください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/02/4121-4e83.html
                第26回MEMS講習会の概要は以下を参照してください。
                http://www.nanomicro.biz/mems/2016/10/26mems-3687.html
               

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2016年12月26日 (月)

2016年度MEMS懇話会開催(2016年12月26日)


 一般財団法人マイクロマシンセンターMEMS協議会はMEMSを中心とした我国の産業競争力の強化を目的に、「MEMS懇話会」(MEMS協議会メンバーの委員と行政側等との情報交換や意見交換を行う会合)を例年実施しており、本年は12月26日に開催しました。

 最近、社会経済にインターネット出現以上に衝撃を与えつつあるIoT(Internet of Things)ですが、あらゆるスマートな「モノ」と現実世界とのやり取りを可能にするMEMS およびセンサ技術がその成長を大きく左右することになり、ウェアラブル、ドローン、医療機器等のIoTアプリケーションへも新しい応用分野が拡大しています。

 このような環境下において、2016年度MEMS懇話会を12月26日に東京・秋葉原、新テクノサロンにて開催しました。経済産業省産業機械課、研究開発課、情報通信機器課および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、産業技術総合研究所からの来賓を交えて、センサ・MEMS分野に係る今後の課題について意見交換を行いました。

 最初にMEMS協議会山西健一郎会長(三菱電機取締役会長)による主催者挨拶があり、第4次産業革命におけるコア技術の一つであるMEMSセンサやネットワークの技術をさらに展開していくための場として、MEMS協議会の下に「スマートセンシング&ネットワーク研究会(SSN研究会)を設置しWG活動を進めた結果、いくつかの新プロジェクトに採択されたこと、今後もMEMS協議会が、我が国MEMS分野における真の産官学連携のハブになるべく事業を展開していること、MNOICの積極的な取り組みに対するコメントなどがありました。その後、経済産業省、NEDOから2017年度産業技術関係予算案、IoT推進やロボット・AI分野への取組みの紹介の後、MEMS協議会長谷川事務局長から、MEMS協議機活動やセンサ、MEMS市場の動向について報告がありました。

 その後に会員企業から、「最近の業況と今後の見通し」「経済産業省、NEDO、産総研への要望」や「MEMS、センサ、さらにはIoTに対する取組み」について意見発表が行われ、経済省、NEDO、産総研との方々との熱心な議論が予定時間を延長して行われました。終了後、会場をMMC会議室へ移し、懇親会を開きました。

 ご来賓の方々、MEMS協議会メンバーで合わせて約40人の参加であり、MEMS分野に関して新しいコラボレーションをもたらす機会になりそうな予感がする会合となりました。
(MEMS協議会 渡辺秀明)


      写真1 MEMS協議会 山西会長挨拶


     写真2 産機課片岡課長による来賓ご挨拶


     写真3 MEMS懇話会の様子


     写真4 懇話会懇親会の様子

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2016年7月 5日 (火)

MEMS協議会推進委員会・メンバー交流会を開催しました。(2016年6月27日)

 平成28年度のMEMS協議会の活動計画を審議するMEMS協議会推進委員会を6月27日、秋葉原のテクノサロン(MMCの7F)にて開催しました。経済産業省・産業機械課、および新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からのご来賓を交えて、MEMS協議会正メンバー会員が集まりました。
 最初にMEMS協議会山西健一郎会長(当センター理事長)による主催者挨拶があり、日本のMEMS分野に於ける真の産官学連携のハブになるべく、活動を進めていること、最近のトピックスとして1つはスマートセンシング&ネットワーク研究会(SSN研究会)の標準化WGが提案した、SSN共通プラットフォーム標準化が、経済産業省の国際標準化事業に採択されたこと、二つ目は、設立から6年目のMNOIC事業が、TIAのオープンイノベーション基盤として、順調に事業量を増やしていることを述べられました。
  
   写真 1 MEMS協議会推進委員会
 
 その後、経済産業省産業機械課長として6月17日に着任されたばかりの片岡隆一様からのご挨拶として、MEMS協議会、MNOICがそれぞれ設立後10年と5年経過したまさしく区切りの年であり、今後どうしていくかの議論が重要である。昨今の中国やEUの国際状況の中で、日本が引き続き産業競争力を強化し国内に製造基盤を残すためには、MEMSのような中核技術への期待が大きいと述べられました。
  
   写真2 経済産業省片岡産機課長による来賓ご挨拶
 
 MEMS協議会推進委員会では、小川治男MEMS協議会副会長を委員長とし、今年度の活動計画について活発な議論が進められ、原案どおり承認されました。引き続き行われたメンバー交流会では、アソシエートメンバーと個人会員も含め約50名の参加があり、AI・ロボットだけでなく、センサ、アクチュエータ等MEMSの重要性について、様々な意見が交わされました。最後にMEMS協議会副会長伊藤寿浩東大教授の中締めのご挨拶と一本締めで、本交流会が終わりました。
            (MEMS協議会 渡辺 秀明)


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2016年5月16日 (月)

マイクロマシンセンター平成28年度事業計画について

 一般財団法人マイクロマシンセンターの平成28年度における事業活動として、マイクロマシン/MEMS分野及びスマートセンシング分野(以下、「マイクロマシン/MEMS分野等」という。)の一層の発展を支援するため、非営利セクターとしての利点を生かしながら、基盤技術の研究開発、事業環境整備及び普及促進のための取組みを拡充強化していきます。
 
1.MEMS協議会事業の活動を一層強化します。特に、MEMS分野におけるオープンイノベーション実践の我が国最大の拠点であるMNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)は、活動6年目に入り、この間、産業界からの強いニーズに加え、幅広い支持が得られてきております。これに応えるべく、更なるサービス拡大・活動強化を目指します。
 また、MEMS協議会のスマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会において、引き続きスマートセンシングに係る先端技術開発テーマの発掘・提案、センサネットワークシステムの社会実装支援などの活動を進めていきます。
 
2. マイクロマシン/MEMS分野等の技術革新を支え、さらにその成果を活用した産業発展に貢献すべく、本年度も以下のような国 / NEDOが主導する産学連携の先端技術開発プロジェクトの推進に携わっていきます。

(1)道路インフラモニタリングシステム(RIMS)の研究開発 2014-2018年度
(2)ライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS)の研究開発 2014-2018年度
(3)センサ端末同期用原子時計(CSAC)の研究開発 2015-2018年度
(4)次世代精密家畜個体管理システムの開発プロジェクト 2014-2018年度
(5)高効率MEMS振動発電デバイス(MEH)の先導研究 2015-2016年度
(6)「完全自動化」自動車に不可欠な革新認識システム(IRiS)の先導研究 2015-2016年度
 なお、本年度からのIoT横断テーマに関する新規プロジェクトについても提案準備中です。
 
3.従来から取り組んできたマイクロマシン/MEMS分野等の国際標準化活動を一層強化します。特に、IoT社会へのセンサネットワークの展開を支援すべく、スマートセンシング・インタフェース(SSI)に係る国際標準化を進めるための新規事業を国委託事業に提案中です。採択された場合には本年度から3年間の予定で国際標準規格案の作成に取り組みます。その他の案件についても規格案のIEC提出、提出後のフォローアップなどの活動を行います。
 
4. その他、マイクロマシン/MEMS分野等の国内外の技術動向や産業動向の調査をはじめとする調査研究、内外関係機関との交流・協力、普及啓発など、これまで当センターが継続的に推進してきた事業活動も拡充強化して、我が国におけるマイクロマシン/MEMS分野等の発展のための基盤作りや環境整備に努めて参ります。加えて、それらの活動の成果発信のために、インターネット上でのホームページ、ブログ、HPによる電子版月例ニュース(MICRONANO Monthly)、報告書電子化・公開等、多様な媒体を活用した情報発信・情報公開に努めます。


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