マイクロマシンセンター委員会、MEMS協議会活動報告について
新型コロナウイルス感染症の完全な収束が見込めない中、MEMS協議会をはじめとするマイクロマシンセンター(MMC)の各種委員会活動(図1)も、職場や自宅など、どこにいても参加できるオンライン開催が新たな会議形態としてすっかり定着して参りました。
まず、MMCの第1回運営委員会、第1回理事会、定時評議員会をそれぞれ6月3日(書面)、6月13日(決議の省略)、6月28日(オンライン)に開催しました。 事業関連の委員会では、6月13日に、産業動向調査委員会(委員長:東京大学 竹内昌治教授)をオンライン開催し、議論の結果、今年度の調査テーマは「グリーントランスフォーメーションを支えるMEMS」と決まりました。
6月21日には、MMCの調査研究事業委員会(委員長:東京都市大学 藤田博之教授)をオンライン開催し、傘下の産業動向調査委員会、国内外技術動向調査委員会の前年度の活動報告と本年度の計画などが報告されました。
IEC/TC47/SC47Fの日本の国内審議団体として指定されているMMCの標準化事業委員会(委員長:先端素材高速開発技術研究組合 古田一吉部長)を6月23日に開催し、今年度の標準化事業計画について議論致しました。
さらに翌24日には、新型コロナウイルスにより国際交流が難しかったことから、昨年度は流会となった国際交流委員会(委員長:東京大学 伊藤寿浩教授)を2年ぶりにオンライン開催し、スマートセンシング&ネットワーク研究会(SSN研究会)や国際標準化活動に貢献する国際交流を行うなどの活動計画が議論されました。
同日、これらのMEMS協議会委員会活動全般を統括する産業交流委員会を書面開催し、MEMS協議会の2021年度活動結果と2022年度活動計画について、報告いたしました。
さて、本年度はマイクロマシンセンター役員の改選期であり、7月1日にオンライン開催された第2回理事会にて、新理事長に選出された鈴木教洋理事長(MEMS協議会会長も兼ねる。株式会社日立製作所 執行役常務 CTO)と鈴木新理事長からMEMS協議会副会長に指名された佐藤智典副会長(三菱電機株式会社常務執行役 開発本部長)、そして留任の伊藤寿浩副会長(東大教授)、長谷川英一事務局長(MMC専務理事)からなるMEMS協議会執行部の新体制が発足しました。
この新体制でのMEMS協議会推進委員会が、理事会後にオンラインで開催されました。
まず、鈴木会長による主催者挨拶があり、SSN研究会に、感情センシングの研究などのワーキンググループを設置し、新プロジェクト立上げに努めていることや、MNOIC事業が工程受託を中心に着実に拡大していることなどを述べました。
次にご来賓を代表して、経済産業省産業機械課課長安田篤様から、MEMS産業の所管が産業機械課から情報産業課に今後移行されることなどを述べられました。
次に、新たにMEMSを所管することになる情報産業課デバイス・半導体戦略室長の荻野洋平様から、「半導体・デジタル産業戦略検討会議」での議論結果を中心とした、我が国の半導体産業復活の戦略について紹介されました。
その後、本年度のMEMS協議会活動についての議論に移り、センシング技術をIoT、AIなどと高度に融合させることにより、製造現場など多様な場面でセンサの活躍する場所が増えるだろうなど、多くの意見をいただくことが出来まして、大変有意義な会議となりました。
(MEMS協議会 渡辺 秀明)
図1 2022年度 委員会構成
(図をクリックで拡大)
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