MEMS協議会 2020年度MEMS懇話会オンライン開催(2020年12月23日)
MEMS懇話会は、毎年年末にMEMS協議会正メンバーの委員と経済産業省など行政側との意見交換を行う大変貴重な場となっております。本年も開催直前まで対面での会議を目指し準備を進めて参りましたが、コロナ感染拡大が続くため、急遽Webexによるオンライン開催に切り替え、12月23日にマイクロマシン・MEMS分野に係る今後の課題について意見交換を行いました。

写真1 オンライン会議によるMEMS懇話会
最初に山中康司MEMS協議会会長(デンソー代表取締役副社長)による主催者挨拶があり、学習型スマートセンシング研究開発プロジェクトにおいて「高出力MEMS振動発電モジュール」が、CEATEC AWARDの部門グランプリを受賞したことなどが紹介されました。

写真2 山中MEMS協議会会長 ご挨拶
その後、経済産業省産業機械課長玉井優子氏から最近の経済、産業動向として、令和3年度(2021年度)経済産業省関係予算案及び税制改正と、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取組みについての紹介がありました。
続いて長谷川MEMS協議会事務局長から、産業・研究開発動向報告の中で、2025年までのMEMS市場規模は年率7.4%で成長し、分野・デバイス別では5G関連のindustry、RF-MEMS・発振器などで高い伸びが予測されることなどが紹介されました。
これらの2つの話題提供の後、経済産業省、NEDO,産総研との意見交換が始まりました。今年度のテーマは「DXを支えるMEMS,センサ等の中核技術への自社の取組みと、行政・国研への要望」についてです。
この中で、DX実現の鍵は計測や制御であり、それらの高機能化のためにはMEMS技術はキーデバイスであること、そのデバイス技術開発は足が長いので、将来重要となる技術を先取りして国家プロジェクトとして進めていただきたいことなどの意見が出されました。
それを受けて、経済省、NEDO、産総研から、コロナ感染症拡大の中、テレワーク勤務が普及するなど、デジタルを活用した産業の転換のための技術開発をバックアップしていきたいなどのコメントが出されました。
例年ですと、懇話会に引き続き参加メンバーの懇親会を開きますが、今年は中止となりました。
MEMES懇話会としては初のオンライン開催で、プレゼン資料を適切なタイミングでアップできないなどの運営上の不手際が若干ありましたが、大きなトラブルはなく予定通り終了しました。
「ウィズコロナ時代」では、このようなオンライン会議システムは不可欠なツールとなりますので、MEMS協議会推進委員会などの委員会運営のスキルを高めて参りたいと思います。
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