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2018年5月

2018年5月24日 (木)

【平成30年5月の経済報告】

 本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

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今回は平成305月の経済報告をお届けします。

業務の参考として頂ければ幸いです。  

 内容は、以下のPDFをご参照下さい。


         

         「2018.05.pdf」をダウンロード

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2018年5月16日 (水)

2018 第24回「国際マイクロマシンサミット」アルゼンチン、ブエノスアイレス開催報告

 マイクロマシンサミットは、年に1回、世界各国・地域の代表団が集まり、マイクロマシン/ナノテクノロジーに関する課題や展望につき意見交換する場です。日本の提案により平成7年3月に京都で開催されたのが始まりで、以後、各国持ち回りで開催されています。

 2018年は5月14日(月)から16日(水)までアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されましたので報告致します。南米での開催は、2014年にブラジル・サンパウロに続く2回目になります。今回のトピックスは、農業や畜産大国のアルゼンチンらしく”Agro-food & Environment. Other related applications and results from new and highly relevant R&D actions”でした。アルゼンチンは日本の国土の7.5倍で南米大陸の南部に位置し、人口は約4400万人です。日本からは東京大学の伊藤寿浩教授を団長に、マイクロマシンセンターの国際交流担当として三原が出席しました。今回のオーガナイザは、Argentinean Nanotechnology FoundationのDaniel O. Lupi所長でした。開催場所は、アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスの中心地・サンニコラス地区で、サンマルチン将軍広場に近い、歴史のあるDazzler Hotel San Martineであり、アルゼンチンの大統領府であるレンガ色のカサ・ロサダ(愛称・ピンクハウスと呼ばれる)にも徒歩で15分程度の最高の場所でした。


写真1 開催場所 Dazzler Hotel San Martine


写真2 開催場所の通り


写真3 レセプションの様子

 今回は立地的な理由もあって参加者が少なく、13の地域から31名のデレゲイトが参加されました。

 一日目は各国の現状を報告するカントリーレビューで、各国の産業&技術政策状況、特に農業や畜産におけるマイクロシステムやセンサに関する話題提供があり、日本からも現在進行中のMEMSやIoTに関する国家プロジェクトの紹介と共に、今回のMMサミットのテーマにマッチした養鶏や畜産でのセンサIoTを使ったセンサシステムの研究状況を、伊藤団長から話題提供をされました。(伊藤寿浩教授はセンサIoTを使った鳥インフルエンザの研究を発端に、動物、更に様々な構造物のモニタリングを専門とされている)カントリーレビューは、ドイツ、オーストラリア、中国、韓国、リベリア半島、日本、ラテンアメリカ、英国、ルーマニア、イタリア、フランス、スイス、ECの順番で報告がありました。


写真4 オーガナイザのLupi氏と会場の様子


写真5 集合写真に集まったデレゲイト


写真6 伊藤教授による日本のカントリーレビュー

 マイクロマシンサミットでは、会期中の交流会で、その国の文化を理解するカルチャーイベントが楽しみですが、今回はアルゼンチンタンゴでした。流石はアルゼンチンの首都らしく、アルゼンチンタンゴを上映する劇場が何軒も並んでいましたが、我々はMadero Tangoでタンゴショウを楽しみました。演劇+ミュージカル+タンゴダンスと言った感じで、たっぷり2時間の講演でした。

 二日目は、個別話題の講演会で、16件の発表と農業や畜産におけるセンサやIoTの取り組みを議論するラウンドテーブルがありました。日本からの発表は昨年に引き続き国際標準化の重要性と各国の参加を呼び掛ける内容でした。


写真7 タンゴショウの会場


写真8 劇場の様子

 サミットの翌日は、テクニカルツアーとしてブエノスアイレスのマイクロシステムやナノテクの研究機関3カ所を回りました。

 最初はバイオサイエンス研究センタCIBION(Bioscience Research Center)です。特に興味深いテーマとして、生きたままの数ナノメートルの細胞を操作するレーザ操作顕微鏡を使った研究の紹介がありました。光学顕微鏡を使うと波長の半分程度にしかビームを縛れないために数ナノメートルの細胞を扱うことは出来ませんが、様々な工夫(被検出物やレーザビームへの操作)を行うことで実現しています。


写真 9 バイオサイエンス研究センタ


写真 10 説明の様子

 2ヵ所目は日本の産業技術(総合)研究所に相当するNational Institute of Industrial Technologyでした。ここには半導体やMEMSの研究施設があって、マイクロTAS等を研究開発すると同時に、IoTに必要なセンサ+MPU+無線と言った応用研究も行い、これを使った企業の事業化にも貢献しているようです。


写真 11 研究所の玄関


写真 12 説明の様子

 最後はアルゼンチンのナノテク研究所である、Argentinian Nanotechnology Foundationです。 ここではナノテクの最先端解析装置を中心に見学しましたが、そのナノ材料を使った応用分野の研究も興味深いものでした。特にカーボンファイバー含有ゾルを使った薄膜タッチセンサを使って、靴のインソールを作成し、靴内部センサ回路や無線回路を組み込んで足の圧力分布を計測するシステムは完成度が高く、今後は実用化と、その効果を検証していくとのことでした。


写真 13 研究所のエントランス


写真 14 会議室

 次回、2019年のマイクロマシンサミットは、中国・西安(Xi’an)で開催されることが決まりました。コーディネータはNorthwestern Polytechnical UniversityのWeizheng Yuan教授です。

(MEMS協議会 国際交流部 三原 孝士)

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2018年5月11日 (金)

国際アフィリエート(SHTP Lab、ベトナム)来訪、MEMSに関する情報交換会を開催

 MEMS協議会では、MEMSビジネス内外交流事業の一貫として国際交流事業を行っており、海外のMEMS関連研究機関との交流も活動の大きな柱になっています。2018年5月10日(木)に、MEMS協議会の国際アフィリエートでもあるベトナムのSHTP Lab(http://shtplabs.org/?page_id=133&lang=en)より訪問団が一般財団法人マイクロマシンセンター(MMC、秋葉原本部)を来訪され、MEMSに関する情報交換会を開催致しました(写真1参照)。以下、その時の内容をご報告致します。

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           写真1 意見交換会の様子

 今回来訪されたベトナム訪問団は、SAIGON HI-TECH PARK MANAGEMENT BOARDHCM CITY, RESAERCH LABORATORIES CENTERのNgo Vo Ke Thanh所長とNguyen Van Tam研究員及びホーチミン市立サイゴンハイテクパーク研究所の科学ディレクターでもある立命館大学杉山進名誉教授の3名でした(写真2参照)。

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写真2 ベトナム訪問団の皆様(右から杉山科学ディレクター、Ngo所長、Nguyen研究員)

 当日は 双方の活動紹介を行って意見交換会を行いました。SHTP LabはベトナムにおけるMEMSの産業化をサポートする研究センターで、6インチのMEMS試作ラインを有して、ホーチミン市のスマートシティ構想における道路の冠水・排水モニタリングや大気汚染モニタリング等の研究開発を行っているとのことでした。また、マイクロマシンセンターとより密接な交流を希望されており、MMCのMNOIC(MicroNano Open Innovation Center)やファウンダリネットワークサービスの活用やSHTP LabのセミナーでのMMCの紹介等の交流を今後積極的に進めることで合意しました。

 MEMS協議会・国際交流事業では今後もこのようなビジネス交流を積極的に行う予定です。

              (MEMS協議会国際交流担当 武田 宗久)

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