ベルギー、オランダ研究機関との技術交流報告
写真1 VUBのMEMCの看板の前での記念撮影
MEMCは実験と数値解析によって、材料と構造物の研究を行っている学科です。実験室には大型疲労試験機(写真2)や2軸疲労試験機(写真3)等の各種試験機があり、写真4に示すようなAEセンサを使ったコンクリート材料のリング試験等を行っており、各種材料の基礎的な実験データを取得するとともに、数値解析と合わせることで構造物の劣化状態を判別しておりました。橋梁、洋上風力発電設備、滑走路の照明設備やビール瓶等の幅広い構造物を対象としていました。
写真2 大型疲労試験機
写真3 2軸疲労試験機
写真4 AEセンサを使ったコンクリート材料のリング試験の様子
実験室見学の後、会議室でMEMCのメンバーに、森口主査からNEDOの紹介(写真5)と武田からRIMSの概要説明(写真6)をしてRIMSの広報を行うとともに、博士コース学生(Alexandros Iliopoulos)からインフラ施設のSHM(Structural Health Monitoring)の最新技術の紹介を受け、技術交流を行いました。その様子はVUBのフェースブックでも紹介されています(https://www.facebook.com/MEMCVUB/)。引き続き技術交流を行っていくことを約束して散会しました。
写真5 NEDO森口主査からのNEDO概要紹介の様子
写真6 武田からのRIMS概要紹介の様子
写真7 Alexandrosからのインフラ施設のSHMの紹介の様子
(2)TNOとの技術交流
TNO (オランダ応用科学研究機構(the Netherlands Organization for Applied Scientific Research) )は、1932年に設立されたオランダの総合受託試験研究機関で、オランダ全土に10箇所の研究拠点があり、今回はデルフト工科大学のキャンパス内にある拠点を訪問し、技術交流を行いました。(写真8、写真9)。
写真8 デルフト工科大学キャンパス内のTNO建屋のひとつ
写真9 TNO入口でDr. Pooriaと記念撮影
今回の訪問では、インフラ関連のプログラムディレクタであるPeter-Paul van't Veen氏をはじめとする4名でご対応いただき、双方の組織概要と道路インフラモニタリングの取り組みを紹介しあうとともに意見交換を行いました(写真10~写真14)。
写真10 NEDO森口主査からのNEDO概要紹介の様子
写真11 武田からのRIMS概要紹介の様子
写真12 PeterからのTNO概要紹介の様子
写真13 Pooriaからの鋼橋劣化診断技術紹介の様子
写真14 意見交換の様子
その後、デルフト工科大学の一角に開設されたTNOのエネルギ関連ラボで太陽電池を道路に埋め込んだソーラーロード(写真15)や新材料を使った蓄電システム(写真16)等を、また、強度評価ラボで大型強度評価装置(写真なし)も見学させて頂きました。
写真15 ソーラーロード
写真16 新材料を使った蓄電システム
さらに、TNOがSHMの実証実験を実施しているvan Brienenoord Bridge(写真17~写真19)にて、SAセンサシステムの実証が可能かの確認を行いました。
写真17 van Brienenoord Bridge
写真18 センサ設置現場
写真19 データ取得用PC(橋梁内部)
今回、ベルギーのVUBとオランダのTNOを訪問し、RIMSの広報を行うと伴に、技術交流を実施しました。両機関はRIMS関連で積極的な活動をしており、今後も引き続き連携を図っていく予定です。
(NMEMS技術研究機構 武田宗久)
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