第1回スマートセンシング&ネットワーク研究会の開催報告
去る2月23日(火)、当センター新テクノサロンにて、第1回スマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会が開催されました(写真1)。当日はSSN研究会メンバー機関に加え、情報賛助会員機関もオブザーバーとして産官学23機関40名を越える当分野に関心深い参加者が集り、IoTやセンサネットワーク関連の最新の技術、市場動向の発表と、活発な質疑応答がなされました。
先ず冒頭に本研究会会長の東京大学 大学院情報理工学系研究科教授 下山勲先生のご挨拶があり、先生の大学院時代の歩行ロボットに関するほろ苦いエピソードから、当研究会の活動の意義や取り組んでいく方向について示されました(写真2)。続いて第1回研究会特別講演として、M2Mの世界や、リアルデータ、サイバー分野などIoT関連の多方面の最前線でご活躍中の東京大学先端科学技術研究センター森川博之教授(写真3)が「データ駆動型経済:未来を拓くIoT」をテーマに、Pay-Per-Laugh(笑った分だけ料金を支払う劇場)や、ウィンクル社のGatebox(ホログラムや音声認識技術を用いたコミュニケーションロボット)などのIoTビジネスの実例を紹介され、IoTに関する4つの重要なポイントについてわかりやすく解説されました。次に当センターから、SSN研究会活動とわが国の関連施策状況の紹介をいたしました。後半は、産業界からの講演があり、日本ナショナルインスツルメンツ社の長久文彦氏、岡田一成氏(写真4)より「インダストリアルIoTの実現に必須のセンサ計測とエッジコンピューティング」について発表があり、インダストリアルIoTへの先進的な取組み事例が紹介されました。最後に三菱電機産業メカトロニクス事業部技師長安井公治氏(写真5)から、「機械関連産業の新産業革命狙いとスマート化ニーズ」について、歴史的な意味と安井氏のグローバルでの実ビジネスから得られたIoTに関する様々な話題を紹介されました。その後、意見交換会が行われ、日本企業が狙うべきIoT市場やオープンイノベーションのあり方など、活発に議論がされました(写真6)。(当日のプログラム詳細については当センターブログサイト「MEMSの波」を参照ください)
当研究会はいつでも新規入会を歓迎します。入会を希望される方は、MEMS協議会事務局までお問い合わせください。
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