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2015年10月

2015年10月29日 (木)

SHMII-7参加報告

 7th International Conference on Structural Health Monitoring of Intelligent Infrastructure(http://www.shmii2015.org/)が2015年7月1日~3日の3日間、イタリア、トリノのPOLITECHNICO DI TORINOで開催されました。(写真1:会場のPOLITECHNICO DI TORINOの入口、写真2:エントランス看板、写真3:講堂での開会式前の様子)。

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写真1 会場のPOLITECHNICO DI TORINOの入口

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写真2 エントランス看板

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写真3 講堂での開会式前の様子

 SHMII-7はSHMII(International Society for Structural Health Monitoring of Intelligent Infrastructure)が主催する土木構造物に関するSHM関連の主要国際会議であり、2003年から2年に1回開催され、本年で7回目でした。本年は30カ国から300名以上の参加がありました。10件のキーノートレクチャ,258件(レギュラーセッション:126,スペシャルセッション:132)の口頭発表と11件ポスター発表がありました。口頭発表は8パラレルセッションで構成されており、参加規模から考えると細分化され過ぎている印象を持ちました。SHMII-7のセッション構成を表1と表2に示します。表1のレギュラーセッションの中のRS1 - SENSORS AND SENSOR SYSTEMSの22件の分類を図1に示します。これからセンサとセンサシステムの発表の中ではワイヤレスセンサの発表が多くなってきていることが分かります。

表1 SHMII-7のセッション構成(1)

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表2 SHMII-7のセッション構成(2)

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図1 RS1センサとセンサシステムの分類

 また、デバイスの発表としてはUniversity of Illinois at Chicago, USAからMEMS技術を使った新しいAEセンサやPrinceton University, USAやInSensus Solutions srlから面パターンセンサによるインフラモニタリングの報告が出ていました。未だコンセプトや実験室レベルの発表ですが、RIMSの面パターンセンサの実証を含めた開発を加速する必要性を痛感しました。

 非破壊検査(NDE)のセッションはありましたが、今回は発表は3件と少なかったです。一方、同定と診断評価のセッションは発表が多く、21件ずつとなっており、要素技術の開発からSHM技術をインフラ維持管理へ実際に活用することを考えるものが多くなっていることが分かりました。これは近年感じていた国内外の動向と合致していました。

 さらに、個々の橋のモニタリングから、複数の橋を一括して管理するlarge populationというセッション(SS4)が立ち上げられていました。論文内容は、まだ始まったばかりでしたが、これからはこのような話が広がっていく印象を持ちました。 

 また、セッションが特にできてしまうほど、中国の勢いが非常にある印象を受けました。 10年前頃から大きなお金をつけて、いろいろな橋にとりあえずセンサを設置してきたのと、海外で学位をとってきた方が戻ってきて先生になっていたりして、データが高度に分析され、近年外に発表されているという印象でした。同済大学の先生によると、中国は新橋の建設時に建設費の数%を研究開発費としなければならず、それでモニタリングシステムの導入が進んだそうです。また、日本では計測してもデータの公表が非常に難しいこともありますが、知見としてこのようにどんどんでてくると、とても有用だと感じました。 

 次回のSHMII-8は2017年12月6日~12月8日にQueensland University of Technology, Brisbane, Australiaで開催されます。

(技術研究組合 NMEMS技術研究機構 武田宗久)

 

 

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2015年10月15日 (木)

【平成27年10月の経済報告】 

 本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

 仲秋、平成27年10月の経済報告をお届けします。業務の参考として頂ければ幸いです。  


 内容は、以下のPDFをご参照下さい。

「2015.10.pdf」をダウンロード


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2015年10月13日 (火)

IEC/TC47/SC47F国際標準化会議開催される(10月6~9日)

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MEMSに関する国際規格はIEC/TC47技術委員会傘下の分科委員会SC47Fが担当しています。今年はSC47Fを含むTC47全体の会議がIEC総会に招致される形で10月6日から9日までベラルーシ・ミンスクで開催されました。

10月6日に開催されたSC47F/WG1~3会議には24名(日本11、韓国7、中国4、ドイツ1、米国1)が出席し、審議中の規格案について各プロジェクトリーダから状況説明の後、意見交換が行われました。 その結果、今年6月にNP(新業務項目提案)が回付された日本提案の「MEMS圧電薄膜の特性測定方法及び報告書様式」は、プロジェクトリーダ(神戸大学・神野伊策教授)による主旨説明及び各国代表との意見交換の後、CD(委員会原案)への移行を決議案としました。また、CD回付済みの日本提案「MEMSエレクトレット振動発電デバイス」のCDV(投票用委員会原案)への移行を決議案としました。

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海外提案では自立MEMS材料の応力緩和試験法(韓国提案)のCDへの移行及び接合領域の切断・押し引張り強度測定法(中国提案)のFDIS移行について各々審議が行われました。

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10月7日に開催されたIEC/SC47F本会議では、前日検討が行われた決議案が承認されたほか、発行済みの22件の国際規格について、存廃及び見直し時期の検討が行われました。さらに、10月9日にはSC47Fの上位委員会であるTC47本会議が開催され、SC47F委員会で行われた議事について報告が行われました。

次回会合は2016年6月に中国・成都で開催されるSC47Fアドホック会議の予定で、各国代表と再会を約束して会議日程を終了しました。(調査研究・標準部 出井敏夫)

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2015年10月 5日 (月)

国際標準化への貢献により諸貫信行氏(首都大学東京教授、IEC/TC47/SC47Fコンビーナー)IEC1906賞を受賞

 平成27年10月5日、都市センターホテル(東京・永田町)において、経済産業省高木副大臣ご臨席のもと平成27年度工業標準化事業表彰式が行われ、首都大学東京の諸貫信行教授が、IEC1906賞を受賞致しました。

 IEC1906賞は、1906年に発足したIECの創立100年にちなんで創設された記念行事のひとつであり、IECの活動に対して多大な貢献のあった個人を表彰することを目的に、2004年以降毎年行われています。

 諸貫氏は、長年にわたり、IEC/TC47/SC47Fにおける国際標準化開発のプロジェクトリーダー及びエキスパートを務めてこられました。特に 、日本から提案し、MEMS分野として最初にIEC国際規格として発行された「IEC62047-1:マイクロマシン及びMEMSに関する用語」のプロジェクトリーダとして規格案作成・提案から標準化審議のフォローまで一貫してかかわってこられました。これらの功績が認められ今回の受賞となりました。

 当日は工業標準化事業として、内閣総理大臣表彰、経済産業大臣表彰(個人、組織)、国際標準化貢献者表彰、国際標準化奨励者表彰、国際標準化功労者表彰が行われました。IEC1906賞は、日本工業標準調査会(JISC)の友野宏会長より手渡されました。

 (調査研究・標準部 内田和義)

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スマートセンシング&ネットワーク研究会(SSN)キックオフ会合開催報告

 去る10月1日(木)、東京大学山上会館にて、スマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会キックオフ会合が開催されました。

 本イベントは、センサネットワーク関連の課題解決、技術標準化促進及び我が国における一層の普及促進のために設置することにした、「スマートセンシング&ネットワーク研究会」の取組み方針や活動内容をMMC賛助会員や技術研究組合NMEMS技術研究機構会員など関係の方々限定に周知することを目的に MEMS協議会とNMEMS技術研究機構との共催により開催したもので、雨天にも関わらず,産官学全45機関、87名の関係者様にご参加いただきました。おかげさまでほぼ満席となりました。


 当日は、先ずMMC青柳専務理事の挨拶の後、講演会場でSSNが目指す分野や対象、国際標準化動向や関連技術の紹介など全9テーマが発表され、最後に長谷川MEMS協議会事務局長の研究会の今後の進め方を以って閉会しました。その後、地階食堂ホールにて意見交換会が行われ、標準化によるセンサネットワークの応用展開など、活発に議論がされました。(当日のプログラム詳細については当センターブログサイト「MEMSの波」を参照ください)

 キックオフ会合開催前からブログサイトでのプログラムを見て参加検討をくださる新たな企業もあり、今後の活発な活動が期待されます。

 なお、このたびSSN研究会のHPも立ち上げました。当日の発表資料はこのHPからダウンロードできるようになります(準備中)。

<MEMS協議会 渡辺秀明>


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