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2014年2月

2014年2月20日 (木)

マイクロマシン及びMEMSの共振振動による疲労試験と接合強度測定法のJIS制定

 MEMS関連の新たな日本工業規格(JIS)規格2件の制定が2月20日の官報に公示されました。2件のJISは経済産業省の委託を受けてマイクロマシンセンターが原案を作成・提案し成立したIEC規格を、日本規格協会の委託を受けてJIS化したものです。

(1) MEMS構造体の共振振動を用いた薄膜材料の曲げ荷重疲労試験方法(JIS C 5630-12)
 マイクロマシン及びMEMSでは、共振周波数が数~数十kHzの微小構造体が多数用いられています。これら数µm角から数mm角、厚さ数µmから数100µmの微小な機械構造体を対象とした、共振振動を用いた寿命試験法を標準化しました。薄膜材料の曲げ疲労試験法の確立により、製品設計への貢献が期待されます。

静電力で振動を加える試験片の例

(2) MEMS構造体のための曲げ及びせん断試験による接合強度試験方法(JIS C5630-13)
 マイクロマシン及びMEMSでは、基板上に構築する3次元微小構造物と基板との界面における剥離が製造及び使用中の深刻な問題となっています。本規格は界面での接合強度の定量的測定法として、曲げ接合強度試験とせん断接合強度試験の2種類を標準化しています。

(2) MEMS構造体のための曲げ及びせん断試験による接合強度試験方法(JIS C5630-13)

 マイクロマシン及びMEMSでは、基板上に構築する3次元微小構造物と基板との界面における剥離が製造及び使用中の深刻な問題となっています。本規格は界面での接合強度の定量的測定法として、曲げ接合強度試験とせん断接合強度試験の2種類を標準化しています。


曲げ接合強度試験(左)とせん断接合強度試験(右)

<調査研究・標準部 内田>

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カナダ・アルバータ州MEMS関連機関との国際ビジネス交流会の実施

 MEMS協議会では、MEMSビジネス内外交流事業の一貫として国際交流事業を行っており、海外のMEMS関連研究機関との交流も活動の大きな柱になっています。今回、カナダ・アルバータ州MEMS関連機関との国際ビジネス交流会の実施いたしましたのでご報告致します。

 カナダ・アルバータ州は豊富な天然資源から得られる利益をMEMSやナノテクの研究開発に長期間に渡って集中投資すると同時に、ACAMP(アルバータ先端MNT製品センター)に代表される大型のオープンイノベーションセンターが、企業の研究開発支援、更に先端技術を武器に展開するスタートアップ企業育成等によって最先端分野の産業化促進を行っています。

 今回来日されたACAMPのCEO: Ken Brizel氏とは国際マイクロマシンサミットを始め、昨年1月にはMNOIC開発センター・NMEMSイノベーション棟にて国際ビジネス交流会を共催する等の幅広い交流を行ってきました。今回、Ken Brizel氏と共に、nano tech 2014へ出展されるカナダ・アルバータ州MEMS関連機関企業の経営者・研究者・技術者が来日されたため、交通の便が良い(財)マイクロマシンセンターの秋葉原本部にて国際ビジネス交流会を開催致しました。

 当日の交流会は、当初11機関・法人の講演を予定しましたが、アルバータからの来日日程の関係で講演者は8名でしたら、ご欠席の法人に関してはKen Brizel氏が代行して講演されました。カナダ・アルバータでも、MEMSセンサーを使った構造物モニタリングやセンサーネットワークの技術開発が盛んで、小型で高精度なモーションセンサーや歪センサー等の技術開発やビジネスの紹介が多数ありました。

 講演会終了後に名刺交換会としてより具体的な質問をする機会を設けましたが、殆どの方は交流会に残って熱心に質問をされていました。当日は講演者の方を含めて35名のご参加がありました。MEMS協議会・国際交流事業では今後もこのようなビジネス交流会を頻繁に開催予定です。皆様の積極的なご参加をお願い致します。(MEMS協議会 三原 孝士)

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写真1 交流会の様子

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写真2 カナダ・アルバータ州商務官 斉藤様ご挨拶

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写真3 ACAMPのCEO: Ken Brizel様

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写真4 講演者の集合写真

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2014年2月19日 (水)

第25回マイクロナノ先端技術交流会を開催(2月14日)

 2月14日バレンタインデーの午後、外は大雪の中、マイクロマシンセンター新テクノサロンで第25回マイクロナノ先端技術交流会を開催しました。

 今回のテーマは「材料・工法が切り開く技術レイヤ縦断型MEMSの研究」。MEMSの新材料、新工法を用いて、センサやアクチュエータ等のデバイス、そして、それを用いたモジュール・アプリケーションの展開についてのご講演でした。
 はじめに、アルカリエレクトレットという独自の工法を提案し、エネルギーハーベスティングや、低消費電力センサデバイスに展開を推し進めている静岡大学の橋口先生よりご講演をいただきました。

 シリコンにアルカリイオンを用いて独自のエレクトレット膜を形成し、電圧印加による帯電方法を確立され、これを用いることによってエレクトレット振動発電デバイスやわずかな電力で大変位を得る省電力アクチュエータ等の原理の紹介をしていただきました。特に、驚くべきことは、既存のエレクトレット方式の振動発電デバイスに比べて本提案を用いることによって、理論上一桁近く発電効率があがることが示されました。
 また、講演後の質疑応答においては、高効率環境発電と低消費電力デバイスを実現できることから、今まさに話題の”Trillion sensors”につながるのではないかという議論になりました。

 続いて、東大年吉先生よりご講演をいただきました。圧電アクチュエータを用いたディスプレイへの展開についてのお話ですが、冒頭に上記”Trillion Sensors”
社会に向けて独自のセンサ端末のシナリオを示されました。エレクトレット発電デバイスでの発電効率向上、さらに現在東大で検討中の工法を追加することで発電効率が飛躍的に向上し、一方でデバイスの消費電力も省電力化が進むことで、将来はスマートフォン等の電力の大部分を環境発電で賄えるのではとの考察を示されました。これは、世界中の携帯電話の充電の電力を考えると非常にインパクトのある内容と感じたのは私だけではないと思います。
 本題のご講演については、これまでのMEMS開発の歴史をひもとかれて、1990年代は主にPZT等の材料開発、2000年代にはプロセス、工法開発、その後集積か、アクチュエータ開発ときて、2010年代にはシステム開発へのシフトしてきていることを示され、これからはアプリケーションの中で医療、安全・安心、エンターテインメント等への実用化の展開が加速されていくとの解釈をされており、共感させられると同時にこれからのMEMS産業にさらなる期待感を抱きました。
 特にご講演の中では独自の圧電光スキャナをもちいて企業と連携してプロジェクタ、3次元空間の認識等への展開についてご講演いただきました。
昨今の自動車の衝突防止やゲームのジェスチャ入力等の新たな候補技術として魅力あふれるご講演でした。

 講演終了後は懇親会も開かれ、参加者と講師の方々との間で熱心なディスカッションが続いていました。また、両講師ともに大雪の中、二次会にまでご参加いただき大変盛り上がった次第です。 当日の配布資料については、MMC会員の皆様は会員専用ページよりダウンロードできます。

 年吉先生が大雪の中、横浜市の自宅に帰宅された際の近所の写真を添付します。 40cm近くの積雪で10段の階段が単なる斜面と化しています。丸いのは植木鉢だそうです。 

 今後も今回のような関心の高い、そしてホットな話題の講演を企画・提案していきたいと思いますます。


<産業交流部 今本>

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2014年2月18日 (火)

ナノ・マイクロビジネス展の開催準備進む

ナノ・マイクロビジネス展/ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展は、OPIE(OPTICS & PHOTONICS Internationl Exhibitions)と同時に次の要領で開催します。

名称:  ナノ・マイクロ ビジネス展 / ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展
日時:  2014年4月23日(水)-25日(金) 10:00-17:00
会場:  パシフィコ横浜 展示ホール
主催:  一般財団法人マイクロマシンセンター
共催:  技術研究組合NMEMS技術研究機構
オーガナイザー: メサゴ・メッセフランクフルト株式会社
Web: http://www.micromachine.jp

 25回目を迎える『ナノ・マイクロ ビジネス展』は、1990年の第1回開催よりナノ・マイクロ技術の発展と応用分野の拡大に合わせて、その対象範囲を拡げてきました。最新のナノ・マイクロ技術と関連する素材や各種装置、周辺機器等を中心に、幅広い産業分野に対応した製品や技術が集まる本見本市は、2013年に名称を『マイクロマシン/MEMS展』から『ナノ・マイクロ ビジネス展』に改称し、技術展という側面に加え、技術をビジネスに結びつけるソリューションの提案力を強化。さらに2014年は、ナノ・マイクロ技術、センサ・計測技術の応用分野としてすでに技術革新のニーズが高まっている社会インフラ等のモニタリング分野にもその対象を拡げ、技術とビジネスを結びつける見本市として、技術交流、異分野交流、産学交流を促進し、日本のものづくりの活性化に貢献します。

<3つの特設ゾーン>
 ナノ・マイクロ技術の応用分野として、自動車やエレクトロニクスに留まらず、医療やバイオ、農業・畜産業、環境や社会インフラ分野等で大きな発展が予想されるモニタリング技術に注目した「スマートモニタリング」、行政や大学等が企業の研究開発を支援する「オープンイノベーション」、さらにOPIEとの共同企画である「新製造プラットフォーム」の3ゾーンを新たに導入します。「新製造プラットフォーム」ゾーンは製造技術の新たな潮流として、従来とはけた違いの設備投資の半導体製造を実現する“ミニマル ファブ”と、「誰でもメーカーズ」の新たな産業革命と言われている“3Dプリンタ”の2つに分けられ、両見本市のそれぞれの対象分野から最新の技術動向を紹介します。

<充実の同時開催シンポジウム>
 昨年、立ち見が出るほど盛況となった同時開催企画「国際マイクロマシン・ナノテクシンポジウム」は今年、MEMSのスマートモニタリングデバイスとしての新たな応用分野として注目を集める社会インフラ、自動車、医療・健康を取り上げ、国内外の専門家が最新の研究報告とともに、今後の可能性について報告します。
 「先導研究プロジェクト報告会」では、2013年度NEDO委託事業「社会課題対応常時・継続モニタリングシステムの開発(先導研究)」の研究成果の発表を通して、社会インフラ、農畜産業、ヘルスケアの分野について社会課題を解決するためのシステムを様々な角度から検証します。
 「グリーンセンサ・ネットワーク(GSN)プロジェクトセミナー」では最終年度を迎えるNEDO共同研究事業「社会課題対応センサーシステム開発プロジェクト」の成果について、企業の省エネ事例と、グリーンMEMSセンサ端末やファブリック型自立電源について報告します。

 特設ゾーンや同時開催シンポジウム等につき、順次ご案内いたします。どうぞご期待ください。

<普及促進部 内田>

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2014年2月17日 (月)

第6回MemsONE技術交流会を開催しました!

 第6MemsONE技術交流会を2月4日()に下記の開催要領にて開催しました。本会はMemsONEの普及とユーザ様の支援を目的に毎年度1回開催しており、今回で6回目となりました。今回はシミュレーション事例だけでなく、MEMSに関連する新しい技術やプロセス、市場動向・予測に関する講演を取り入れました。参加者からは大変興味のある内容で参考になったとの評価を得ました。参加者数は前回より若干多い26名(関係者を含む)でした。

 尚、本講演の予稿集は5月頃にホームページで公開しますので、ご覧ください。

 

<<開催要領>>

 ◆開催日時: 平成26年2月4日(火) 14:30~17:30~懇親会

 ◆開催場所: 一般財団法人マイクロマシンセンター 新テクノサロンA,B

        東京都千代田区神田佐久間河岸67 MBR99ビル7階

 ◆講演題目:

  基調講演Ⅰ

   「LSIとセンサ・MEMSデバイスの集積化による新技術開発

    豊橋技術科学大学 電気・電子工学系 電子デバイス大講座

    教授 澤田 和明 様

  基調講演Ⅱ

   「いつでも、どこでも ~みんなのミニマルファブ~

    業技術総合研究所 ナノエレ部門ミニマルシステムグループ

    主任研究員 クンプアン ソマワン 様

  基調講演Ⅲ

   「研究開発動向からみたMEMS関連市場予測に関する一考察

     (一財)マイクロマシンセンター 調査研究部

    部長 出井 敏夫

  事例紹介Ⅰ

   「中性粒子ビームの生成メカニズムのシミュレーション

    みずほ情報総研() サイエンスソリューション部

    チーフコンサルタント 渡辺 尚貴 様

  事例紹介Ⅱ

   「MEMSpiceを用いたパラメトリック解析

    ()NTTデータ数理システム 科学技術部

    主任研究員 望月 俊輔 様

 ◆参加費用: 講演・懇親会とも無料

 

講演会の詳細は、

 MemsONEひろば:http://www.mmc.or.jp/mems-one/

「技術交流会案内」をご覧ください。

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BEANSプロジェクト終了してまもなく1年


BEANSプロジェクトの成果普及が進む

 ナノテク、バイオテクノロジーなどの異分野技術と従来のMEMS技術とを融合させることにより、革新的次世代デバイス(BEANSデバイス)の創出に必要となる基盤的プロセス技術群を開発しそのプラットフォームを確立することを目指し、国・NEDOプロとして5年間遂行されたBEANSプロジェクト(2008年~2012年)が終了して、もうすぐ1年経ちます。

      → BEANSプロジェクトの発足 (2008.9.3)
      → プロジェクト終了にあたり (2013.2.12)





[BEANS成果に基づく革新デバイスのイメージ]

 BEANSプロジェクトは多大の成果を生んで 2013年3月末に終了しましたが、 今後はプロジェクト研究成果の実用化が進み、「環境・エネルギー」、「医療・福祉」、「安全・安心」分野等における新しいライフスタイルを創出する革新デバイス・応用システムが次々と出現していくことが期待されます。このためプロジェクト終了後、BEANSプロジェクトの成果を普及することを目的として、BEANS技術研究センターを設置し、BEANSパテントショップBEANS知識データベースの運営を行っています。最近では、具体的な引き合いも出始めてきました。このような取組は、国・NEDOプロ終了後の成果普及の新たな方策として注目されています。


高いプロジェクト評価を受ける

 昨年11月にNEDOから公開されたプロジェクト事後評価報告書においても、BEANSプロジェクトは高い評価を受けました。(→ 全文 → 要旨

 以下、総合評価部分を原文のまま紹介します。
 バイオ技術とIT 技術等の異分野技術を活用した新しい機械の創造という目標は、挑戦的で今後日本の先端機械技術の国際的地位を決める上で重要であり、NEDO プロジェクトとして実施した意義は大きい。

 本プロジェクトは、これまでの縦割り構造社会を打破した異分野融合プロジェクトとして日本のこれからの新しい産業を創造する製造技術という観点から非常にチャレンジングであるにもかかわらず、技術レベルの高い研究成果が得られており、様々なMEMS 応用分野での産業技術としての発展が期待できる。また、本プロジェクトを通してMEMS/NEMS 技術の最先端研究を担う若手研究者が多数育成されたことは大いに評価できる。

 但し、産業化への要素技術としては良いが、開発技術が既存の技術や製品と比べて優位性があるかは疑問が残る。今後、広く他の高機能デバイスに活用するためには、開発したプロセス技術を他の競合技術と比較しその利点・欠点をより明確にすることが必要である。実用化には開発プロセス技術のポテンシャルを俯瞰的に示すプラットフォーム技術マップが有効となると考えられ、そのためには当該プロジェクトで開発したデータベースをさらに整備・改善し、継続的に維持する努力が必要である。


活躍が期待されるBEANS研究者

 ところで、さる2月2日放映のNHKのサイエンスZEROの番組に、東大生産技術研究所の竹内昌治准教授先端科学の革命児として出演しました。

 大胆な発想で先端科学に革命を巻き起こすユニークな研究者たちを特集するということで、竹内准教授が生きた細胞で人形や編み物を作ったり、細胞をひも状に加工して病気の治療に役立てようという驚きの最新研究についてのリポートでした。 さらに、番組では医療応用だけでなく、食肉を細胞から作るようにすると家畜を使わずに畜産ができるようになる等、夢のような将来展望が語られ、大いに盛り上がっていました。


[NHKホームページより]

 実は、この番組で先端科学の革命児と紹介された竹内准教授はBEANS研究者です(研究内容はブログ記事 (2009.2.3) にて紹介)。

 上述のNEDO事後評価報告書に「本プロジェクトを通してMEMS/NEMS 技術の最先端研究を担う若手研究者が多数育成されたことは大いに評価できる」との記述ありましたが、まさに正鵠を射る感があります。竹内准教授を始め、多くのBEANS若手研究者たちがプロジェクトから巣立ちました。彼らが各研究分野で活躍し、科学技術の発展、わが国経済の再生、さらには人類の福祉向上に大きく貢献していくことを期待しています。

(青柳桂一@マイクロマシンセンター)

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2014年2月14日 (金)

経済・政策動向のトピックス(平成26年2月)

【ブログ版】

  本項は、マイクロマシン/MEMSを取り巻く経済・政策動向のトピックスを、いろいろな観点からとらえて発信しています。2月分のレポートをお届けします。

  グラフ・統計を含めた詳細版は、以下のPDF版をご参照下さい。

「2014.2詳細版.pdf」をダウンロード


1.経済全体の状況

◎国内経済の概況
月例報告(内閣府)(平成26年1月17日公表)※最新のデータで作成

【日本経済の基調判断】
<現状>
・景気は、緩やかに回復している。
・物価は、底堅く推移している。
<先行き>
先行きについては、輸出が持ち直しに向かい、各種政策の効果が下支えするなかで、家計所得や投資が増加し、景気の回復基調が続くことが期待される。ただし、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、消費税率引上げに伴う駆け込み需要及びその反動が見込まれる。

◎ 設備投資
平成25年12月実績および平成26年1~3月見通し:機械受注統計調査報告 (平成26年2月12日公表 内閣府経済社会総合研究所)
 機械受注総額(季節調整値)の動向をみると、25年11月前月比5.8%減の後、12月は同3.1%減の2兆902億円となった。
 需要者別にみると、民需は前月比9.2%減の9,021億円、官公需は同6.5%増の2,649億円、外需は同8.6%増の8,417億円、代理店は同3.0%増の1,027億円となった。
 民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向を見ると、25年11月前月比9.3%増の後、12月は同15.7%減の7,441億円となった。このうち、製造業は同17.3%減の2,926億円、非製造業(除く船舶・電力)は同17.2%減の4,557億円となった。
 10~12月をみると、受注総額は前期比0.2%減の6兆5,731億円となった。需要者別にみると、民需は同3.3%増の2兆9,014億円、官公需は同15.5%減の7,955億円、 外需は同9.3%減の2兆4,998億円、代理店は同7.9%減の3,077億円となった。 また、「船舶・電力を除く民需」は同1.5%増の2兆4,339億円、製造業は同0.6%増の9,802億円、非製造業(除船舶・電力)は同7.5%増の1兆5,158億円となった。
 平成26年1~3月見通しをみると、受注総額は前期比0.8%減の6兆4,886億円の見通しになっている。 需要者別にみると、民需は同4.0%減の2兆7,855億円、官公需は同5.9%減の7,485億円、外需は同12.6%増の2兆8,147億円、代理店は同9.2%減の2,793億円の見通しになっている。また、「船舶・電力を除く民需」は同2.9%減の2兆3,622億円、製造業は同1.8%減の9,627億円、非製造業(除船舶・電力)は同5.9%減の1兆4,259億円の見通しになっている。
 平成25年実績をみると、受注総額は前年比7.9%増の25兆6,041億円になっている。 需要者別にみると、民需は同5.7%増の10兆9,737億円、官公需は同9.0%増の3兆2,998億円、 外需は同10.3%増の10兆1,685億円、代理店は同5.2%増の1兆1,622億円になっている。 また、「船舶・電力を除く民需」は同5.8%増の9兆3,232億円、製造業は同0.7%増の 3兆6,858億円、非製造業(除船舶・電力)は同9.7%増の5兆6,764億円になっている。

2.関係する産業動向
◎鉱工業指数調査 平成25年12月分速報】(平成26年1月31日発表)経済産業省
1. 12月の生産・出荷・在庫動向

1. 生産
 12月の生産は、前月比1.1%の上昇と2か月ぶりの上昇(前年同月比は7.3%の上昇)となり、指数水準は100.3(季節調整済)となった。 生産の上昇に寄与した業種は、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業等であった。品目別にみると、アクティブ型液晶素子(中・小型)、数値制御ロボット、非標準変圧器の順に上昇に寄与している。

2. 出荷
 12月の出荷は、前月比0.6%の上昇と4か月連続の上昇(前年同月比は6.1%の上昇)となり、指数水準は99.7(季節調整済)となった。 出荷の上昇に寄与した業種は、電気機械工業、金属製品工業、非鉄金属工業等であった。

3. 在庫
 12月の在庫は、前月比▲0.4%の低下と5か月連続の低下(前年同月比は▲4.3%の低下)となり、指数水準は105.7(季節調整済)となった。 在庫の低下に寄与した業種は、鉄鋼業、輸送機械工業、繊維工業等であった。
 12月の在庫率は、前月比0.1%の上昇と4か月ぶりの上昇(前年同月比は▲11.0%の低下)となり、指数水準は104.8(季節調整済)となった。

2. 製造工業生産予測調査
 製造工業生産予測調査によると、1月は前月比6.1%の上昇、2月は同0.3%の上昇を予測している。 1月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電気機械工業等による。2月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、金属製品工業、電子部品・デバイス工業等による。
 12月の実現率は▲1.8%、1月の予測修正率は▲0.5%となった。

                         
 製造工業生産予測調査 (季節調整済前月比(%))
平成22年=100
 

平成2512

平成26 1

平成26 2

平成2512月調査

 

       2.8

 

       4.6 

平成26 1月調査

       6.1

0.3

      注)▲はマイナスを示す。

3. まとめ

 12月の生産は、前月比1.1%の上昇となった。また、製造工業生産予測調査によると、1月、2月とも上昇を予測している。 総じてみれば、生産は持ち直しの動きで推移している。

3.政策動向
 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP(エスアイピー))政策参与への辞令交付と意見交換について【平成25年12月18日、25日】
 山本科学技術政策担当大臣は、平成25年12月18日及び25日、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の10の対象課題候補について、研究開発計画や実用化・事業化に向けた出口戦略の具体化のために採用する10名の政策参与に対して、安倍内閣総理大臣名の辞令を交付しました。
 その後の意見交換において、山本大臣は、SIPは総合科学技術会議の司令塔機能を強化し、科学技術の強みを発揮して強い市場を創造するための安倍内閣における国家重点プログラムであり、このための研究開発を府省一体で進めることが可能となる画期的な仕組みを備えていることを説明し、政策参与への強い期待を述べました。これに対して、政策参与から、今後のビジョンや抱負が述べられ、決意表明がなされました。

                                               
 <戦略的イノベーション創造プログラム 政策参与>
 エネルギー

革新的燃焼技術

トヨタ自動車株式会社エンジン技術領域領域長 杉山雅則

次世代パワーエレクトロニクス

三菱電機株式会社開発本部役員技監 大森達夫

革新的構造材料

東京大学名誉教授、新構造材料技術技術研究組合理事長、物質・材料研究機構顧問 岸輝雄

エネルギーキャリア

東京ガス株式会社代表取締役副社長 村木茂

次世代海洋資源調査技術

東京大学名誉教授、国際資源開発研修センター顧問 浦辺徹郎

次世代インフラ

自動走行(自動運転)システム

トヨタ自動車株式会社技監 渡邉浩之

インフラ維持管理・更新・マネジメント技術

東京大学工学系研究科特任教授 藤野陽三

レジリエントな防災・減災機能の強化

京都大学防災研究所教授 中島正愛

地域資源

次世代農林水産業創造技術

法政大学生命科学部教授 西尾健

革新的設計生産技術

株式会社日立製作所日立研究所主管研究長 佐々木直哉

戦略的イノベーション創造プログラム(S I P)の概要については以下のHPをご参照ください。

http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/juyoukadai/wg_nano/2kai/siryo3-1.pdf

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2014年2月13日 (木)

BEANS技術研究センター「nano tech 2014」出展報告

Bps_ntech1_2 マイクロマシンセンター・BEANS技術研究センターが、ナノテクノロジーに関する世界最大規模のイベント「nano tech 2014(1/29~31、東京ビッグサイト)」にBEANSパテントショップを出展しました。
BEANSパテントショップは、BEANSプロジェクトの成果(100件余りの特許等)の活用促進を目的として2013年7月にマイクロマシンセンターのホームページ上に開設されました。

Bps_ntech2 今回nanotech2014への出展により、BEANSパテントショップのPRを行うとともに、展示会を積極的に活用した効果的な広報手法の検討に参考となる基礎データ収集を行うことができました。多くの来場者の方からライセンス付与を含めた知財活用方法などの質問や相談が寄せられたほか、プロジェクト成果の普及・活用の手法に関する数々の助言をたまわりました。ご来場誠にありがとうございます。

Bps_ntech3 今後ともホームページでの情報提供(常設)のほか、展示会・イベント等での出展を通じて、BEANSプロジェクト成果の活用促進を図ってまいります。次回の「リアル店舗”出店”」はナノ・マイクロビジネス展(4/23~25、パシフィコ横浜)の予定です。

(BEANS技術研究センター 出井敏夫)

Bps_ntech4

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2014年2月12日 (水)

第22回MEMS講習会開催のご案内

一般財団法人マイクロマシンセンター(MMC)では、MEMS 産業の裾野を広げ、その産業推進の一助となるべく活動を展開しています。本MEMS 講習会は、MEMS 協議会メンバー企業、特にMEMSの試作(MEMS ファンドリー)や設計ツール開発をサービスとする企業を中心に企画され、MMC の人材育成事業「マイクロナノイノベータ人材育成プログラム」との連携を図りながら年2回実施しています。

 今回は「MEMS 技術を利用した地域活性化」をテーマにMEMS を重要な産業として育成されている富山県工業技術センター、およびその関連企業とのビジネス交流会を行います。世界的なMEMS 分野での研究開発をされている研究者による特別講演・招待講演と、富山県、MMC の双方の報告を中心に最先端の技術開発や地域での産業化の課題等を議論する最適な場であると自負しています。
皆様のご参加申込をお待ちしております。
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第22回 MEMS講習会
「MEMS 技術を利用した地域活性化:MEMS がもたらす新しいものづくり産業」
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■ 日時: 平成26年3 月6 日(木)14:00~17:00  ネットワーク交流会 ~18:00
■ 場所: 富山県ものづくり研究開発センター電波暗室棟多目的室
                 (富山県工業技術センター 中央研究所敷地内)
                      〒933-0981 富山県高岡市二上町150
                      TEL 0766-21-2121 FAX 0766-21-2402
                      URL: 地図 http://www.itc.pref.toyama.jp/summary/map010.html
■ 参加費: 無料
■ 主催: 一般財団法人 マイクロマシンセンター 
■ 共催:  富山県工業技術センター
参加申込 ⇒ http://www.mmc.or.jp/cgi/form/mems22/

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プログラム
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14:00-14:10 【開会の挨拶】
     主催挨拶 (財)マイクロマシンセンター 専務理事 青柳 桂一
     共催挨拶  富山県工業技術センター 所長 榎本祐嗣
14:10-14:40 【特別講演】
     「MEMSの活躍の広がりと生産技術の変革:
       しなやかMEMS[高分子材料を活用した低コスト・高機能MEMS]の未来」
           立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構  教授 杉山 進
14:40-15:10 【招待講演】
     「MEMS技術の最先端;微細加工・接合技術を融合した新しい技術展開:
      グリーン・イノベーションMEMSへの応用」
           早稲田大学 ナノ理工学研究機構 研究院 准教授 水野 潤
15:10-15:15  <休 憩>
    
【富山地域からの報告】
15:15-15:35
     「富山県におけるMEMSへの取り組み~MEMSで地域を活性化~」
           富山県工業技術センター 中央研究所 加工技術課 小幡 勤
15:35-15:55
     「最先端技術を武器にした地域発ベンチャー:
           静電容量型フレキシブル触覚フィルムセンサの開発」
           株式会社オーギャ 代表取締役 水島 昌徳
【(財)マイクロマシンセンターからの報告】
15:55-16:10
    「最先端MEMSを用いたスマートモニタリングの状況と センサネットワークへの展開」
           (財)マイクロマシンセンター 産業交流部 今本 浩史
16:10-16:25
    「MEMS協議会、および最先端・大口径の産総研(つくば)・
      MEMS研究施設を活用した研究支援サービスMNOICのご紹介」
           (財)マイクロマシンセンター MNOIC事業 三原 孝士
16:25-16:35
    「ナノマイクロビジネス展のご案内」
           (財)マイクロマシンセンター 広報担当 内田 和義
【ファンドリーサービス産業委員会企業からの報告】
16:35-16:45
    「オムロン MEMSファンドリー紹介」
            オムロン(株)マイクロデバイス事業推進本部 技術開発部 貫井 晋
16:45-17:00
    「MEMSファンドリネットワークの活動とサービス紹介」
            ファンドリーサービス産業委員会 委員長 貫井 晋          
17:00 【閉会】
17:00-18:00 【ネットワーク交流会】
      (お茶、ジュースと簡単なお菓子による交流会)
  (プログラムはやむを得ず変更になる場合がございますのでご了承下さい。)

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  ■ MEMS 関連施設 見学会
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このセミナー(MEMS講習会)に合わせて、翌日3月7日(金)の9時30分から「富山県工業技術センター中央研究所 MEMSの関連施設 」の見学会を予定しています。
ご参加を希望される方は、申込書にご記入ください。

見学会プログラム(3月7日(金))
・9時30分 富山県ものづくり研究開発センター電波暗室棟 多目的室に集合
・9時40分 富山県工業技術センターの概要説明
・10時00分 富山県工業技術センター中央研究所MEMS関連施設及び富山県ものづくり研究開発センター見学
・11時30分 見学会終了 解散

参加申込 ⇒ http://www.mmc.or.jp/cgi/form/mems22/
ホームページ案内 ⇒ http://www.mmc.or.jp/fsic/seminar/koshu-22/

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お問合せ
一般財団法人マイクロマシンセンター
MEMS講習会 担当
MEMS協議会 事務局次長 三原 / 酒向
E-mail:mems-ws@mmc.or.jp
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