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2013年7月19日 (金)

「社会課題対応センサーシステム先導研究」を受託

技術研究組合NMEMS技術研究機構(以下NMEMS組合と略す)は独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「社会課題対応センサーシステム開発プロジェクト(〔4〕研究開発成果等の他分野での先導研究)」に対して、公募対象の①社会・産業インフラ分野、②農業分野、③健康医療分野の全分野に係る全体提案をしておりましたが、7月11日付けでNEDOから全分野で採択通知を受け、受託が決定しました。

社会・産業インフラの経年劣化に伴う老朽化問題や、震災等による突発的障害、農業・畜産のより安全安心で、TPP等自由貿易に対応してより競争力のある産業への脱皮、到来する少子高齢化社会における医療費高騰問題など課題3分野において社会課題が山積しています。
                  
これら社会課題は、対象が大規模であること及び自然、動植物、人間という複雑系を取り扱うため、その根本現象の把握は容易ではありません。現状の把握には、種々の必要情報の収集が必須ですが、現状は必要情報を取得するのに適したセンサがない、センサが高価、センサの管理に負荷がかかる等から距離的及び時間的に離散的な情報収集しかできていません。
                  
  そこで、NMEMS組合は種々の社会課題を解決するために、『対象を常時・継続的にモニタリングし、現象を把握し、管理者に最適な判断材料を提供することを可能とする』という統一的な視点から課題3分野全ての社会課題対応センサーシステムに係る先導研究として「社会課題対応常時・継続モニタリングシステム」を提案致しました(図1参照)。
                  

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図1 提案する社会課題対応常時・継続モニタリングシステム

 今回のNEDOからの受託を受け、NMEMS組合では図2に示しますセンサデバイス/システムメーカ及びユーザ機関を含んだ16企業、1独立行政法人、1一般財団法人の組合員で構成する先導研究センターを新たに設置して、他のユーザ機関や関係大学との緊密な連携を取りながら、キーとなるセンサの原理検証等を行い、世の中の役に立つ「社会課題対応常時・継続モニタリングシステム」実現を目指して研究開発を推進していきたいと存じます。先導研究期間は来年3月中旬までとなります。今後得られました成果に関しましては、適宜発表していきたいと存じますので、御期待下さい。


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図2 先導研究センター体制図

(青柳桂一@NMEMS技術研究機構)



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