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2013年7月19日 (金)

BEANSプロジェクトセミナー開催報告

 BEANSプロジェクトセミナーが、ナノ・マイクロビジネス展の中日74日(木)午後、東京ビッグサイト東2ホール内特設会場にて開催されました。

 異分野融合型次世代デバイス製造技術開発プロジェクト(BEANSプロジェクト)は、2008年度にスタートし、20133月をもって5年間の研究活動を終了しました。今回は、今後の研究開発成果の展開に向けた取り組みとして、これまでのプロジェクト活動の総括を含めて発表が行われ、200席の会場がほぼ満席の状態でプログラムが進行しました。

 セミナーのオープニングでは、来賓として、BEANSプロジェクトの事業委託元であった(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構・久木田部長からご挨拶をいただきました。その中で、「研究開発プロジェクトは終了したらそれで終わりということではなく、その後の成果活用に向けた取組みが重要である」とのご指摘がありました。

 続いて、元BEANSプロジェクトリーダー・遊佐厚マイクロマシンセンター技術顧問よりBEANSプロジェクトを振り返って」と題して、プロジェクト全期間を振り返って研究開発活動の総括、代表的な取組み、さらにプロジェクト終了後の成果展開の期待を含めて説明が行われました。

 

 セッション1「BEANSプロジェクト成果報告」では、開発テーマごとに設けた4つのBEANSセンターの代表者から、研究成果について報告がありました。プロジェクトの5年間にプロセス、材料等の開発が進み、デバイスの試作・実証も行ってきたことから、内容の濃い報告内容となっていました。また、各テーマとも技術成果以外にも人材育成や人的ネットワーク構築も大きな成果であったなど、プロジェクトを通しての感想が述べられました。各報告タイトルと発表者は以下の通りです。

①ナノの合わせ技がもたらすMEMSプロセスの新地平(3D BEANS)

 東京大学 大学院工学系研究科 准教授 杉山 正和

 中性粒子ビームを用いた超低損傷ドライエッチングによるシリコン材料の3次元構造作成プロセス技術、フェムト秒レーザー照射による局所改質技術とウエットエッチングを組み合わせた非シリコン系の石英に対する高アスペクト流路形成等基盤技術などについて報告がなされました。

Life BEANSの拓く健康社会(Life BEANS

 テルモ株式会社 研究開発本部 高橋 正幸

 健康・医療分野で将来必要とされるデバイスとして、常時健康管理のための体内埋め込みデバイス、オンサイト予防・診断デバイス等が挙げられています。研究開発成果として「バイオ・ナノ界面融合プロセス技術」と「バイオ高次構造形成プロセス技術(埋め込み型血糖値センサー等)」について報告がなされました。

③有機分子のナノ構造・配向制御が創り出す次世代有機・熱電デバイス(Life BEANS九州)

 九州大学 学術研究推進支援機構 研究戦略企画室 シニアリサーチ・アドミニストレーター 安達 淳治

 高効率有機太陽電池や有機EL素子などの有機ナノ分子デバイスの研究基盤を創出するために、微細加工技術や有機分子の自己組織化現象を駆使し、ナノメートルオーダーで有機分子集合体構造を制御するプロセス技術を開発しました。

④メーター級大面積マイクロシステムを実現する集積化技術(Macro BEANS)

 ()産業技術総合研究所集積マイクロシステム研究センター 副センター長 伊藤 寿浩

 大面積デバイスの実現のため、非真空プロセスによるマイクロナノ構造を有する高品位機能膜の形成技術、製織技術を活用した機能性薄膜連続皮膜や連続微細加工等の製造技術について報告がなされました。MEMSセンサを織り込んだ布地の作製などに応用が期待されます。

BEANSプロジェクト成果の総括

 東京大学 生産技術研究所 教授 藤田 博之

 5年間のBEANSプロジェクトを振り返り、研究開発成果の総括と生み出された成果が今後各分野で活用されること、また育成された人材が各方面で活躍することについて期待が述べられました。

 

 

 セッション2BEANSプロジェクト成果の活用促進」では、BEANSプロジェクトの研究成果活用促進のための取組みについて2件の報告が行われました。

BEANS知識データベース

 みずほ情報総研 サイエンスソリューション部 チーフコンサルタント 新田仁

 BEANSの研究開発項目やこれに関する新たな知見(文献情報等)を系統的に蓄積してデータベース化し、BEANS技術を容易に閲覧・参照できるBEANS知識データベースについて報告が行われました。

BEANSプロジェクト成果(知財)のワンストップショッピング

 (一財)マイクロマシンセンター BEANS技術研究センター 阿出川俊一

 BEANSの成果である知財は100件を超えています。複雑な権利関係にあるBEANS知財のライセンス契約について一括して交渉が可能な「BEANSパテントショップ」について紹介されました。

 最後に、遊佐厚マイクロマシンセンター技術顧問より、閉会の挨拶として、これまでのプロジェクト活動に対するご支援への感謝の念と、研究成果及び知財の今後の活用促進に向けての期待を表しつつ、3時間に及ぶセミナーを盛況のうちに終了しました。

 本プロジェクトセミナーの発表資料は、マイクロマシンセンターHP内の次のページに順次掲載してまいります。

http://beans.la.coocan.jp/summary/activities/seminar2013/

 以上

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