マイクロマシン/MEMS展同時開催TIA-NMEMSシンポジウム PartⅠ"MEMS協議会フォーラム"開催報告
7月13日~15日東京ビッグサイトで開催されました第22回マイクロマシン/MEMS展において同時開催されましたTIA-NMESシンポジウムPartⅠ「MEMS協議会フォーラム」(15日)での講演内容を報告します。MEMS協議会では近年ますます拡大しつつあるMEMS産業の一層の発展を支援し、ひいてはわが国産業の国際競争力強化に貢献することを目的とし、政策提言事業や産業交流・活性化事業を推進しております。本シンポジムでは、MEMS協議会の活動の中から、マイクロナノオープンイノベーションセンター(MNOIC)の設立、MEMS産業動向調査報告、MEMS国内外技術動向調査報告、MEMS国際標準化動向、MEMS設計解析ソフト「MemsONE」の紹介がありました。以下各講演の要点を紹介します。
1.TIA-NMES研究拠点の利活用:MNOICの設立
MNOICは、TIA-NMEMS拠点 において産学連携によるマイクロナノ分野のイノベーション実現の場を提供する主体として、MEMS協議会の下に本年度から設置し、稼働準備を進めていたものです。
MNOICにおいては、産総研集積マイクロシステム研究センター(UMEMSME)の研究力やMEMS製造設備をR&Dプラットフォームとして活用することが出来、各企業はMyラボやMyファブなどの形でMNOICを利活用することが可能となります。
特に、設備面ではUMEMSMEが保有する様々なMEMS製造設備が利用できます。中でも、最先端の8/12インチMEMS製造設備については高価なものも多く、企業にとって利用価値が高いとされています。また、もちろん4インチラインの設備、ナノインプリント装置なども利用できます。
2.MEMS産業動向:成功事例に見るビジネスモデル
最近、米国を中心としてMEMSファブレスベンチャーが次々と現れ、いくつかのベンチャーは大きな事業規模に至るまで成功を収めています。どのようにして成功に至ったのか国内外、大手/ベンチャーのビジネスモデルの比較から、成功要因を探ろうとする調査・分析結果について報告されました。本講演の内容の詳細はマイクロマシンセンター発行:平成22年度産業動向調査報告書としてまとめられています。
3.MEMS技術動向:MEMS関連学会より最新技術動向を見る
マイクロマシンセンターでは、例年MEMS関連の主要学会を定点観測してMEMSの技術動向を分析している。平成22年度は調査対象としてAPCOT2010(オーストラリア)及びMEMS2011(メキシコ)を選択して行った分析に関して報告されました。本講演の内容の詳細はマイクロマシンセンター発行:平成22年度分野別動向調査報告書としてまとめられています。
4.MEMS国際標準化最新動向:高まる重要性とビジネス活用
マイクロマシンセンターではMEMSに関する国際標準化を推進しています。本講演では世界全体のMEMSの標準化動向と現時点での日本のMEMS標準化実施状況が報告されました。
5.MEMS設計解析ソフト「MemsONE」最新バージョン紹介
MemsONEはMEMSの設計・開発をサポートするためのソフトウェアで、NEDOプロジェクト(04~07年)で開発されたものです。今回最新バージョンがリリースされましたので、その特徴に関して報告されました。本件に関するお問い合わせはマイクロマシンセンターまでお願いします。
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