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2010年11月

2010年11月19日 (金)

MEMS設計解析基礎実習を開催(11月18・19日)


 MEMS設計解析基礎実習の第1回を11月18日~19日(2日間)に開催致しました。本実習は、人材育成事業「マイクロナノイノベータ人材育成プログラム」の一環で実施するもので、本プログラムの基礎レベル科目に属するものです。
 
 本実習は、MemsONEを活用し、MEMS設計・製作における構造やプロセスを評価(特性・現象予測など)する基礎的な知識習得を狙いとして、実際にパソコンを使用した実習中心の講習会です。初めての開催のため、参加者の心配をしておりましたが、名古屋や滋賀からの参加もあり、定員5名のところ6名と、第1回目としては盛況でした。内容や時間配分等については、開催結果(アンケートを含む)を踏まえた見直しをして、より充実したものにしていく予定です。
 
 以下に、開催概要と実習風景を示します。尚、次回の第2回は2月17日~18日に開催を予定しています。
  
◆開催日時: 平成22年11月18日(木)-19日(金) 10:00~17:15
◆開催場所: MMCテクノサロン(柴田ビル3階)
◆受講者数: 6名(定員:5名)
◆実習内容: <<一日目>>
   1)MemsONEのメイン操作・CAD操作の基本
   2)MemsONEの解析条件設定~解析結果表示までの操作演習
   3)プロセスエミュレータによるモデル作成の演習
   4)変形解析の演習
        <<二日目>>
   1)プロセス解析:ウェットエッチング解析の演習
   2)サンプルモデルによる各種解析の演習
   3)演習:メッシュや要素次数の相違による解析精度の検証
実習風景



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2010年11月15日 (月)

H22北米MEMS産業動向調査ミッション速報

2010年10月31日~11月11日の日程で、北米のMEMS産業動向を把握するという目的で、7つの会社訪問、および米国MEMS Industry Group主催のMEMS Executive Congressに参加しました。企業訪問の参加者は、東大情報理工学系研究科 下山勲教授、MMC阪井、片白です。
訪問した会社は、事前に学会や展示会にて注目すべきと判断したものです。技術面、ビジネスモデルの特長、発展の可能性の高い市場に取組んでいる、などを判断基準にした以下の7社です。
・水晶振動子を置き換え、Timing Market 7千億円の過半を狙うSiTime
・同様に水晶振動子の置き換えを狙うが、スマートフォンなどへの応用に特化したSand9
・次世代移動通信用RF-MEMS(可変キャパシタンス)のWiSpry(ワイスプライ)
・センサー等で大きなシェアを持ち、あらゆる応用市場を狙う大手Freescale
・医療用MEMSモジュールおよび薄膜ゲッターを製品として持ち、かつ小規模ながらファンドリーサービスも提供しているIssys(アイシス)
・CCD、HV-ICからMEMSに拡張し、Pure MEMSファンドリーとして世界一となったカナダのDalsa Semiconductor
・MEMS産業のバリューチェーンを変革する可能性のある設計請負、AMFitzgerald

全体の印象としては、加速度センサーやジャイロがコンシューマ市場に浸透し、価格低下や競争が激しくなっている中、次の有望市場に向けてベンチャーなどの開発が活発になっていることが実感できました。センサーネットワークや高周波に関連してスマートフォンへの応用、また、価格より性能・機能が重視される医療応用などです。既存の大企業とベンチャー企業が協業や競争をしながらダイナミックに市場開拓している状況が強く実感できました。
今回訪問した企業はいずれも技術力・マーケティングもしっかりして、また、資金面でも十分なサポートを受けており、大いに期待できるものばかりでしたが、特にSand9やWiSpryが潜在的な競争力を持っている印象を持ちました。また、Issysも地道ながらすでに製品を持ち、独占を打ち破るゲッターをものにしつつあり、今後の伸びが期待できそうでした。Dalsaは大胆な投資を継続してすぐにも8インチ化を完了しそうですが、さらに、現在Dalsaの隣接地に建設が進み、2012年にはスタートする、ケベック州が出資してシャーブルック大が運営するMicro Innovation & Collaboration Centerで行う先行的なR&Dが、将来的な競争力をより向上させるのではないかと思われました。

詳細な報告は今年度のMEMS産業動向調査報告書(H22年度3月発行予定)にまとめられる予定ですので、そちらをご参照ください。また、今回の訪問に関連して紹介等をいただいた関係各位にこの場を借りて感謝申し上げます。
(写真は、上からAMFitzgerald、Issysのクリーンルーム、SiTime)

Amfitzgerald


Issys


Sitime


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MIG主催MEMS Executive Congress参加 報告

米国MEMS Industry Group主催で、2010年11月3日~11月4日、米国アリゾナ州スコッツデールにて開催されたMEMS Executive Congressに国際交流およびMEMS産業動向調査の一環として参加しました。
この会議は毎年この時期に開催されているもので、講演やパネルディスカッション、空き時間のインフォーマルな会話を通して、情報交換、人的なネットワークを形成することによってMEMS関連産業のビジネスチャンスを上げることです。研究開発そのものに関するものではなく、事業化をどう促進するかに絞った会議であることが特徴となっています。
参加者は米国中心ではありますが、フランスLETIや日本も含め、150名を越える規模です。日本からはパネリストとして東大 下山教授、日本電波工業のフェロー追田氏、スポンサーであり講演もされた住友精密工業の神永社長、産総研・集積マイクロシステム研究センター長 前田氏、MMC他、企業からの参加も多くありました。
今回のパネルディスカッションのテーマは以下の4つです。
・MEMS市場動向
・MEMSが実現するスマート&グリーンエネルギー
・ロボティクス&知的ヘルスケア製品:MEMS技術でQOLを改善する
・次世代モバイル機器用MEMS
また、基調講演はHPおよびインテルからの2件でした。
 全体を通じて印象に残った知見として以下のようなことがありました。
・リーマンショック後、コンシューマーエレクトロニクス市場における加速度センサーやジャイロセンサーなどの興隆で2009年を底として市場は急激に回復しているが、一方で同市場では価格低下も激しく、より高付加価値化を狙う動きもある。ガスメーターのMEMSセンサーによる置き換えがすでに始まろうとしている。
・センサーネットワークはすでにビジネスとして多くの取り組みがあり(ハネウェルの例)、今後、コストを誰が払うか、など有効なビジネスモデルの構築が急務である。
・少子高齢化におけるロボットなどQOL改善にはビジネスチャンスが多くありそうである。その目的は個人がいかに他に依存せず、独立した生活を送られるようにするか、である。
・ロボットが市場として伸び始めるキーはセンサーが高性能を維持しつつ、低価格で供給されるようになることである。
・1デバイス1プロセス1パッケージが現状のMEMSにおいても標準化の必要性は誰しも認めるところだが、半導体のような標準化というより、機械加工における標準化が相応しいのではないか、という認識がある。
・光通信市場における光MEMSが順調に伸びている。
・半導体デバイス製造業界もMEMSに大きなビジネスチャンスがありとみて参入検討が始まっている。
・米国におけるVCの投資先としてMEMSは優先度が下がっており、ソフトウエアへの集中が起きている。ただし、ファブレスのベンチャーがビジネスモデルを確立しつつあり、投資額が比較的少ないために、投資を得ることはできている。
・MEMSはデバイスを売るというより、機能を売る、ということであり、今後、システムとして成立させるためのソフトウェア技術者の不足が深刻になる。

来年度は同時期にカリフォルニア州モントレーでの開催ということです。米国流の合理的な見方を知り、ネットワーキングする非常によい機会ですので、関係各位も参加されることをお勧めします。
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2010年11月14日 (日)

第15回 MEMS講習会開催される

 マイクロマシンセンターが主催で例年開催しておりますMEMS講習会(第15回)が10月27日に中央大学駿河台記念館で開催されました。MEMS講習会は本年度より編成されたマイクロナノイノベータ人材育成プログラムの中の先端アプリ講座の一つとして開催することになりました。今回は全体のテーマを「グリーンイノベーションに向けたMEMSの新技術と応用製品」として、主にMEMSを応用したグリーンデバイスに関する講演を集めました。基調講演として東京大学生産技術研究所副所長の藤田先生から「MEMSの最新動向」についてご講演頂きました。

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 また特別講演として東京大学 下山先生から「アンビエントデバイスが拓くグリーンイノベーション」について、京都大学 神野先生から「MEMS振動発電」についてそれぞれご講演頂きました。その他にファンドリーサービス委員会の企業を中心に、グリーンデバイスに関する講演をして頂きました。ここでは各企業が有するMEMS技術とそれを応用したグリーンデバイスの紹介がありました。

 当日の参加者は、講習会の申し込者62名にファンドリー委員、講演者の方を合わせて80名以上を数え、大変盛況で終えることができました。この要因として、昨今の環境問題に対応したテーマを選定したことが、多くの人の関心を呼んだものと考えられます。

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 講演会終了後、懇親会が開催されました。およそ半数以上の方が参加され、情報交換をして頂きました。

 第16回は2011年2月に名古屋方面で開催する予定です。次回も多くの方に来て頂けますように魅力あるプログラム作りを目指しますので、関心をお持ちになった方は、是非ご参加をお願い致します。

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