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2010年11月15日 (月)

H22北米MEMS産業動向調査ミッション速報

2010年10月31日~11月11日の日程で、北米のMEMS産業動向を把握するという目的で、7つの会社訪問、および米国MEMS Industry Group主催のMEMS Executive Congressに参加しました。企業訪問の参加者は、東大情報理工学系研究科 下山勲教授、MMC阪井、片白です。
訪問した会社は、事前に学会や展示会にて注目すべきと判断したものです。技術面、ビジネスモデルの特長、発展の可能性の高い市場に取組んでいる、などを判断基準にした以下の7社です。
・水晶振動子を置き換え、Timing Market 7千億円の過半を狙うSiTime
・同様に水晶振動子の置き換えを狙うが、スマートフォンなどへの応用に特化したSand9
・次世代移動通信用RF-MEMS(可変キャパシタンス)のWiSpry(ワイスプライ)
・センサー等で大きなシェアを持ち、あらゆる応用市場を狙う大手Freescale
・医療用MEMSモジュールおよび薄膜ゲッターを製品として持ち、かつ小規模ながらファンドリーサービスも提供しているIssys(アイシス)
・CCD、HV-ICからMEMSに拡張し、Pure MEMSファンドリーとして世界一となったカナダのDalsa Semiconductor
・MEMS産業のバリューチェーンを変革する可能性のある設計請負、AMFitzgerald

全体の印象としては、加速度センサーやジャイロがコンシューマ市場に浸透し、価格低下や競争が激しくなっている中、次の有望市場に向けてベンチャーなどの開発が活発になっていることが実感できました。センサーネットワークや高周波に関連してスマートフォンへの応用、また、価格より性能・機能が重視される医療応用などです。既存の大企業とベンチャー企業が協業や競争をしながらダイナミックに市場開拓している状況が強く実感できました。
今回訪問した企業はいずれも技術力・マーケティングもしっかりして、また、資金面でも十分なサポートを受けており、大いに期待できるものばかりでしたが、特にSand9やWiSpryが潜在的な競争力を持っている印象を持ちました。また、Issysも地道ながらすでに製品を持ち、独占を打ち破るゲッターをものにしつつあり、今後の伸びが期待できそうでした。Dalsaは大胆な投資を継続してすぐにも8インチ化を完了しそうですが、さらに、現在Dalsaの隣接地に建設が進み、2012年にはスタートする、ケベック州が出資してシャーブルック大が運営するMicro Innovation & Collaboration Centerで行う先行的なR&Dが、将来的な競争力をより向上させるのではないかと思われました。

詳細な報告は今年度のMEMS産業動向調査報告書(H22年度3月発行予定)にまとめられる予定ですので、そちらをご参照ください。また、今回の訪問に関連して紹介等をいただいた関係各位にこの場を借りて感謝申し上げます。
(写真は、上からAMFitzgerald、Issysのクリーンルーム、SiTime)

Amfitzgerald


Issys


Sitime


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