2018年5月11日 (金)

国際アフィリエート(SHTP Lab、ベトナム)来訪、MEMSに関する情報交換会を開催

 MEMS協議会では、MEMSビジネス内外交流事業の一貫として国際交流事業を行っており、海外のMEMS関連研究機関との交流も活動の大きな柱になっています。2018年5月10日(木)に、MEMS協議会の国際アフィリエートでもあるベトナムのSHTP Lab(http://shtplabs.org/?page_id=133&lang=en)より訪問団が一般財団法人マイクロマシンセンター(MMC、秋葉原本部)を来訪され、MEMSに関する情報交換会を開催致しました(写真1参照)。以下、その時の内容をご報告致します。

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           写真1 意見交換会の様子

 今回来訪されたベトナム訪問団は、SAIGON HI-TECH PARK MANAGEMENT BOARDHCM CITY, RESAERCH LABORATORIES CENTERのNgo Vo Ke Thanh所長とNguyen Van Tam研究員及びホーチミン市立サイゴンハイテクパーク研究所の科学ディレクターでもある立命館大学杉山進名誉教授の3名でした(写真2参照)。

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写真2 ベトナム訪問団の皆様(右から杉山科学ディレクター、Ngo所長、Nguyen研究員)

 当日は 双方の活動紹介を行って意見交換会を行いました。SHTP LabはベトナムにおけるMEMSの産業化をサポートする研究センターで、6インチのMEMS試作ラインを有して、ホーチミン市のスマートシティ構想における道路の冠水・排水モニタリングや大気汚染モニタリング等の研究開発を行っているとのことでした。また、マイクロマシンセンターとより密接な交流を希望されており、MMCのMNOIC(MicroNano Open Innovation Center)やファウンダリネットワークサービスの活用やSHTP LabのセミナーでのMMCの紹介等の交流を今後積極的に進めることで合意しました。

 MEMS協議会・国際交流事業では今後もこのようなビジネス交流を積極的に行う予定です。

              (MEMS協議会国際交流担当 武田 宗久)

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2018年4月26日 (木)

第10回MEMS Engineer Forum2018に出展

 第10回MEMS Engineer Forum 2018(MEF2018)は4月25日、26日、両国KFCホールにて、盛況に開催されました。2日間で延べ750名を超えるMEMSのEngineerが世界から集まり、技術やビジネスの未来を語りました。マイクロマシンセンター(MMC)はこのフォーラムにMMCとMNOIC事業を紹介するポスター展示を行いましたので、簡単に報告いたします。

 MEMS Engineer Forum(MEF)は、21世紀のキーテクノロジーとされるMEMS技術の現状と、向こう10年までの技術の将来に迫る、この分野のキープレイヤーの中でもエンジニアを中心に運営されるユニークな場です。世界中のMEMS研究者、開発者、技術者が一堂に集うこのフォーラムは、2009年3月の初開催以降、回を重ね、MEF2018で第10回を迎えました。

 実行委員会委員長は東北大学 桑野博喜教授が前回に引き続き務めました。主な講演者として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構技術戦略研究センター長の川合 知二氏、University of California San DiegoのAlbert P. Pisano博士、CEA-LetiのJean-Philippe Polizzi氏、Stanford UniversityのThomas Kenny教授、YOLE DeveloppementのJean-Christophe ELOY氏、また、日本からは、東北大学江刺正喜教授、SPPテクノロジーズ株式会社神永晋氏らが2日間に渡り講演され(写真1)、濃密な議論が行われました。

 ポスター展示はKFC HALL ホワイエと、KFC HALL Annexの2か所に分かれて開催され、国内外49機関から出展がありました。MMCはKFC HALL ホワイエでHALL直近の場所で展示を行い(写真2)、10月に開催するMEMSセンシング&ネットワーク展の案内、マイクロマシンセンター概要及びMEMS協議会会員の概要、産総研集積マイクロシステム研究センターの技術やMEMS大型研究設備を活用することにより、ユーザ企業の研究支援や事業化を推進しているMNOIC( MicroNano Open Innovation Center)の活動を紹介しました。今回はウエハーを展示したことからMNOICについての問い合わせが多くありました。また、MEMSセンシング&ネットワーク展2018に興味を示す姿がみられました。今後も、わが国の産業競争力強化につながる活動を継続してまいります。
(MEMS協議会 渡辺 秀明、水島 豊)


写真1 会場の様子


写真2 展示の様子

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2018年4月19日 (木)

【平成30年4月の経済報告】

本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

 

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今回は平成304月の経済報告をお届けします。

業務の参考として頂ければ幸いです。  

 内容は、以下のPDFをご参照下さい。

 

    「2018.04.pdf」をダウンロード

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2018年4月 2日 (月)

マイクロマシンセンター 平成30年度事業計画について

 平成30年度事業において一般財団法人マイクロマシンセンターは、政府が推進するコネクテッド・インダストリーズによるSociety5.0の実現に不可欠なマイクロマシン/MEMS分野及びスマートセンシング分野(以下、「マイクロマシン/MEMS分野等」という。)の一層の発展を支援するため、非営利セクターとしての利点を生かしながら、以下のとおり、基盤技術の研究開発、事業環境整備及び普及促進のための取組みを一層強化していきます。

1. MEMS協議会事業では、まず、MEMS分野におけるオープンイノベーション実践の我が国最大の拠点となったMNOIC(マイクロナノオープンイノベーションセンター)について、産業界からの更なるサービス拡大・多様化の声に応えるべく体制整備の強化に努めます。
 また、スマートセンシング&ネットワーク(SSN)研究会においては、これまで実施
してきたWG活動から、3つのナショナルプロジェクトが生まれるなど一定の成果を上げてきましたが、本年度も引き続き、WG活動を中心に先端技術開発テーマの発掘・提案や、センサネットワークシステムの社会実装支援などの活動を進めていきます。

2. 我が国マイクロマシン/MEMS分野等のイノベーション創出に寄与し、コネクテッド・インダストリーズの推進に貢献すべく、本年度も、以下のような国/NEDOが主導する先端技術に係る研究開発プロジェクトの推進に参加します。

(1) 道路インフラモニタリングシステム(RIMS)の研究開発
  平成26~30年度
(2) ライフラインコアモニタリングシステム(UCoMS)の研究開発
  平成26~30年度
(3) 学習型スマートセンシングシステム(LbSS)の研究開発
  平成28~32年度
(4) センサ端末同期用原子時計(CSAC)の研究開発
  平成27~30年度
(5) スマートセンシング・インタフェース(SSI)に関する国際標準化
  平成28~30年度
(6) 空間移動時のAI融合高精度物体認識システム(AIRs)の研究開発
  平成29~30年度
(7) 革新的ロボット要素技術開発共同実施事業
  平成30~31年度

3. その他、マイクロマシン/MEMS分野等の国内外の技術動向や産業動向の調査をはじめとする調査研究、刷新したMEMSセンシング&ネットワークシステム展の開催なども含めた内外関係機関との交流・協力、標準化の推進など、これまで当センターが推進してきた諸活動も引き続き拡充強化しつつ実施していきます。
 また、これらの活動の広報や成果発信のために、インターネット上でのホームページ、ブログ、電子版月例ニュース(MICRONANO Monthly)及びMEMSデータベースの公開など、多様な媒体を活用した情報発信・情報公開に努めます。 

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2018年3月26日 (月)

【平成30年3月の経済報告】

本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

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 今回は平成303月の経済報告をお届けします。

業務の参考として頂ければ幸いです。  

 内容は、以下のPDFをご参照下さい。

 

       「2018.03.pdf」をダウンロード

 

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2018年3月19日 (月)

次世代AIロボット先端動向ワークショップを開催

 少子高齢化、労働力不足、インフラ老朽化対策、災害課題対応と我が国の直面する課題に対し、人工知能・ロボットに対する期待は膨らみます。それらを実社会に実現するためにNEDO「次世代人工知能ロボット中核技術プロジェクト/AI融合高精度物体認識システム研究開発」の一環として、特に認識技術を中心として人工知能・ロボットに関し、一般公開で、2018年3月16日(金)13:00~17:00、「次世代AIロボット先端動向ワークショップ」を東大本郷キャンパス伊藤国際学術研究センターギャラリー1で、開催しました。

 我が国の最新の物体認識システムに関する研究、人工知能研究センターでの研究やロボット事情について、第一線の方々をお招きしたプログラムは、以下の通りです。

【プログラム】
13:00~   ご挨拶  NEDOロボット・AI部 弓取部長
13:10~   「AI融合高精度物体認識システム(AIRs)の概要」
   東京大学IRT研究機構 機構長(教授)下山勲
14:00~   産総研における人工知能研究」 
   産業技術総合研究所 人工知能研究センター 副研究センター長 麻生英樹
14:50~   ===== 休憩 ====
15:00~   「IRTにおける研究について」
  東京大学IRT研究機構 講師 高畑智之
15:40~   「AIRCの知能ロボティクス研究」  
   早稲田大学 基幹理工学部表現工学科 教授 尾形哲也
16:20~   「最先端のAI高精度物体認識技術」
   東京大学大学院 情報理工学系研究科  教授 原田達也

 本ワークショップは、MMCホームページでご案内を開始しましたが、わずか4日で〆切らざるを得ませんでした、会場が小さいため収容人数が制限されえており、当日欠席の方もあり若干の空席が見られましたが、AIやロボットの先端動向に対する関心度の高さがうかがえました。

 先ず、NEDOロボットAI部の弓取部長より、AI融合高精度認識システムに対する期待と激励のご挨拶を頂き、その後、研究開発責任者下山東大教授より「AI融合高精度物体認識システム(AIRs)の概要」についてご講演頂いた後、産業技術総合研究所人工知能研究センターの活動、そのフェローの尾形早大教授らの知能ロボティクス研究、ニューラルディープラーニング等によるAI認識の先端研究について原田東大教授、東大IRT研究について高畑東大講師の講演に対し活発な質疑がなされました。


会場の様子

NEDOロボット・AI部 部長 弓取 修二

東京大学 IRT研究機構 機構長(教授) 下山 勲

産業総合研究所 人工知能研究センター 副センター長 麻生 英樹

東京大学 IRT研究機構 講師 高畑 智之

早稲田大学 基幹理工学部表現工学科 教授 尾形 哲也

東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 原田 達也


 今後も、研究の進捗に伴い必要に応じてこのようなイベントを開催する予定ですのでご期待ください。
 http://mirai.la.coocan.jp/airs/workshop/2017ws_airs.html

(マイクロマシンセンター 小池智之)

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2018年3月 9日 (金)

IEC/TC47/WG6,WG7国際標準化アドホック会議(2018年3月7~9日)

 IEC(国際電気標準会議)/TC47(半導体分野技術委員会)/WG6,WG7国際標準化アドホック会議が、3月7日から9日の日程でタイ・バンコク・チュラロンコン大学にて開催され、WG7(エネルギーハーベスタ、エネルギー変換・伝送分野)会議ならびにワークショップに参加しました。
                  
                  


                  開催場所タイ・バンコク・チュラロンコン大学の学内風景


   WG7会議では、19名(日本6、韓国8、中国1、ドイツ1、タイ3)が出席し、主査から各審議中案件(韓国4件、日本1件)の進捗状況説明がなされ、活発な意見交換が行われた。日本からの出席者は、WG7の3人の主査の1人である東京大学鈴木雄二教授、兵庫県立大学藤田孝之准教授、産総研山本淳グループ長、産総研舟橋良次上級主任研究員、マイクロマシンセンターから竹内主幹研究員、大中道(本ブログ執筆者)の6名です。
                  
 東京大学鈴木雄二教授からは、先生がプロジェクトリーダ(PL)として提案の「低消費電力電子機器向けの力学的環境発電デバイスの試験方法」が、現在、CDV(Committee Draft for Voting, 投票用委員会原案)が回付中である旨、報告がなされました。 今後提案予定の‟Future work”としては、今回追加紹介はありませんでしたが、韓国の2件、日本の1件(産総研山本淳グループ長の熱電関連案件)で合計3件となっております。
                  
 ワークショップでは、会議開催地タイからは、チュラロンコン大Pimpin先生からMEMSおよびナノテク研究紹介、サコン・ナコン・ラジャパット大Seetawan先生から熱電研究紹介がなされました。会議期間中に、チュラロンコン大の各研究室の見学・研究内容紹介も実施され、タイにおける活発な研究活動の一端に触れることができ大変有意義でした。Pimpin先生はじめ、チュラロンコン大ならびにタイの多くの先生方に、大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。
                  
 ワークショップでの日本からの発表は2件で、産総研舟橋良次上級主任研究員から‟Application of thermoelectric oxides”と題して、東大鈴木雄二教授から‟Rotational electret generator and future JNC projects in TC47/WG7”と題して、それぞれ発表が行われました。鈴木教授の発表では、日本からの今後のWG7での提案予定内容の紹介も行われ、2019年中のNP提案としてArm swingによる振動発電の標準化を、2020年中のNP提案としてFoot motionによる振動発電の標準化を、それぞれ計画していることが報告されました。韓国からは、クァンウン大Park教授から‟Development of high performance hybrid nanogenerators for wearable and IoT applications”というタイトルで技術発表がありました。大変有意義な技術交流が行われ、それぞれの発表に対して活発な意見交換により、参加者の意識共有化を図ることができました。
                  
                  


                  IEC/TC47/WG7国際標準化アドホック会議@バンコクの様子
                  

                  IEC/TC47/WG7国際標準化アドホック会議@バンコク
出席者集合写真
            
 このアドホック会議は毎年日韓中で持ち回り開催している会議で、今年は韓国の主催でした。会議期間中には、ホスト国韓国の招待で、各国のメンバーが一同に会したディナーが催され、各国の親交を深め、引き続き国際標準化活動における相互協力を誓い合いました。次回は、アドホック会議としては、ホスト国中国で、2019年2月27日~3月1日に中国開催(開催地検討中)となりました。また、各国との次回の議論の場は、IECの全体会議(韓国・釜山)となり、WG7は2018年10月15日に会議が開催されます。
                  
 WG7が扱うエネルギーハーベスタの分野はIoTのキー技術であり、日本から、本分野での有効な規格案を国際標準として発信すべく、引き続き、各国との密な議論・連携を行いながら、規格提案・審議活動に参画していきたいと思います。
                  
                  
調査研究・標準部長 大中道 崇浩
                  

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「微細加工ナノプラットフォームコンソーシアム シンポジウム」でMNOIC展示

 MEMS、ナノテク、微細加工技術の情報発信と関係者の交流を目的に、文部科学省の委託事業である微細加工ナノプラットフォームについてのシンポジウムが3月9日(金)、東京大学                   浅野キャンパス 武田先端知ビル武田ホールにて開催されました。ここ数年、本シンポジウムにMNOIC(マイクロナノ・オープンイノベーションセンター)の概要とサービスの内容についてポスター展示しておりますが、本年のシンポジウムの内容についてご報告します。
               
   この微細加工ナノプラットフォームシンポジウムは、最先端のナノテクノロジーの研究開発動向と、微細加工ナノプラットフォームを活用し産学官の緊密な協力の下で生まれた技術開発の成功事例、ならびに現在開発を進めている企業の生の声などを紹介するものです。冒頭、本プラットフォームコンソーシアムの16実施機関を代表して、国立研究開発法人物質・材料研究機構理事の小出康夫氏から、本プラットフォームを利用することで、異分野融合によるイノベーションの創出や、大学から企業への技術移転がより一層促進されていることや、最近ではマテリアルズ・インフォマティクスにかかるプロセス知識データプラットフォーム構築に注力していることが報告されました。そして、文部科学省研究振興局参事官 齋藤康志氏の来賓挨拶の後、基調講演として「バイオ・ナノテクからIoTまで:微細加工の可能性」と題し、1週間前に退官記念講演をされたばかりの東京大学大学院工学研究科藤田博之教授のMEMS黎明期から、今日の成熟したMEMS実用期までの代表的なMEMS研究例をレビューする格調高いお話がありました(写真1)。
                  
                  

                  
                  写真1 藤田先生の講演
                  

 続いて、特別講演として、「宇宙・天文とMEMS技術」宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所 和田武彦助教、「富士電機のセンシング技術のご紹介」富士電機株式会社技術開発本部 先端技術研究所システム基盤技術研究部長 武居正彦氏、「ダイヤモンド固体量子センサの可能性」東京工業大学工学院電気電子系波多野睦子教授から、3件の講演がありました。JAXA和田先生の講演ではX線ミラーの加工例、富士電機武居部長の講演では、今後もMEMS技術がシステムの価値を高めるキー技術であるということ、東工大波多野先生の講演では、パワーデバイス内部の電界計測の研究例がそれぞれ印象深い講演でした。
                  
   休憩後、微細加工ナノプラットフォームの利用事例として、「トレンチ構造を設けた酸化ガリウムショットキーバリアダイオード」株式会社 ノベルクリスタルテクノロジー/タムラ製作所佐々木公平氏、「分子間相互作用の検出に向けた圧電MEMSセンサの開発」名古屋工業大学 高柳真司助教からの紹介がありました。佐々木氏は、ナノプラットフォームをフル活用し、一機関で一気通貫のプロセスするのではなく、手間を惜しまずそれぞれのプロセスに最も長けた機関を選んで、複数の実施機関をまたがってデバイス作製しており、新しいプラットフォーム利用法として注目されます。最後にプロセス技術開発事例として東京大学 超微細リソグラフィー・ナノ計測拠点の澤村智紀氏から、高速大面積電子線描画装置についての紹介がありました。講演会終了後は、ポスターセッションと意見交換会が武田ホールホワイエで開かれました(写真2)。
                  
                  


                  写真2 ポスターセッションの様子
                  

   ポスター展示には、微細加工ナノプラットフォームコンソーシアム16機関に加え、協賛機関、協力機関もセッションに参加し、各機関の特色に重きを置いた説明が各所で行われました。MNOICでは、微細加工ナノプラットフォームで開発された成果の技術移転先として従来より注目されており、本コンソーシアムとの連携をさらに強化することで、研究開発から商品開発までのリードタイムを短縮し、我が国の産業競争力強化と次代を担う人材の育成につながる活動を継続してまいります。
                  

(MEMS協議会 渡辺 秀明)
                  

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2018年3月 2日 (金)

米国研究開発動向調査

 2018年2月25(日)~3/2(金)に東京大学情報理工学系研究科の下山教授の「空間移動時のAI融合高精度物体認識システムの研究開発」の動向調査と並行して米国西海岸の研究機関を訪問して、米国の研究開発動向の調査を行いましたので、以下にご報告致します。今回調査したのは以下の5機関です。
 1. University of California, San Diego (UCSD)
 2. University of California, Los Angeles (UCLA)
 3. California Institute of Technology (CALTEC)
 4. NASA Jet Propulsion Laboratory (JPL)
 5. Microsoft Research (MSR) 
以下に各訪問先での調査結果を示します。

1. University of California, San Diego (UCSD)
(1)訪問先:Albert P. Pisano (Dean, Jacobs School of Engineering)
            Miwako Waga (Director, International Outreach)
(2)訪問日:2018年2月26日(月)午前
(3)調査結果
・Pisano学部長は元UC, BerkeleyでMEMS研究を初期から牽引してこられたMEMSの大御所です。現在、UCSDのJacobs School of Engineeringの学部長を務めています。
・UCSDのJacobs School of Engineeringは 6つの学科(①Bioengineering, ②Computer Science & Engineering,③Electrical & Computer Engineering, ④Mechanical & Aerospace Engineering, ⑤Nanoengineering, ⑥Structural Engineering)から構成されDigital Futureを目指して以下のテーマに注力して研究開発を行っています。
 -Context-aware robotics
 -Nano for energy and medicine
 -5G and future of communication
 -Wearable sensing and computing systems
 -Cyber and digital security
 -Data science and machine learning
・アメリカのホットトピックスに関して意見交換を行い、以下のような意見が出ました。
 -AIに関してはIBMとUCSDでAI for Healthy Living Centerを立ち上げているとのことでした。
 -医療に関してはDigital Health, Precision Medicine, Personalized Medicineが挙げられるとのことでした。
 -構造物モニタリングに関してはUCSDではサンディエゴ市とスマートシティの一環としてBuilding Structural Monitoringを行っているとのことでした。
 -医療認証に関しては、米国のFDAは世界一厳しいとのことでした。
・Pisano学部長がおられるUCSD Jacobs Hallの入口の写真を写真1に、Pisano学部長室の前で、Pisano学部長との写真を写真2に、和賀所長、Pisano学部長との写真を写真3に示します。

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   写真1 UCSD Jacobs Hall入口     写真2学部長室の前でPisano学部長と

3_ucsd_pisano_2      写真3 学部長室の前で和賀所長、Pisano学部長と

2. University of California, Los Angeles (UCLA)
(1)訪問先:
① CJ Kim (Professor, Mechanical & Aerospace Engineering Department)
② Verronica J. Santos (Associate Professor, Mechanical & Aerospace Engineering Department)
③ Tsu-Chin Tsao (Professor, Mechanical & Aerospace Engineering Department)
④ Jacob Rosen (Bionics Lab Director, Mechanical & Aerospace Engineering Department)
(2)訪問日:2018年2月26日(月)午後
(3)調査結果
① CJ Kim 教授
・CJ Kim教授はMEMS分野の権威で、Kim教授のMicro and Nano Manufacturing Labでは、特に表面張力を利用したマイクロナノデバイスの研究を積極的に行っています。
・UCLAはMedical Centerが近いので、医者との連携は容易であり、共同の研究はしていますが、初期はお金がないので、細々と進めざるを得ないとのことでした。但し、試作品が認められれば、病院は寄付によるフレキシブルな予算があるので、大きなプロジェクトにすることは可能とのことでしたが、コンセプトからは5年程度かかるとのことでした。
・CJ Kim教授室の前で、Kim教授との写真を写真4に、下山教授のKim教授への説明の様子を写真5に示します。

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   写真4 教授室の前でKim 教授と     写真5 Kim教授と下山教授

② Santos准教授
・Santos准教授は把持、触覚、義手、人工刺激、機械学習等の専門家でSantos准教授のBiomechatronics Labでは、人工触診(Artificial haptic exploration)、触覚センサ、把持等の研究開発を行っています。
・海軍の予算で義手の研究を行っているとのことでした。その他遠隔操縦や砂の中の触覚による物体認識や把持のための触覚センサ等の研究を行っていました。
・触覚センサは買い物とUniversity of Washingtonで作ってもらったものを使用しているとのことでした。
・Santos准教授室の前で、Santos准教授との写真を写真6に、写真7に遠隔操縦用双腕マニピュレータ、写真8に人工ハンド、写真9に指の触覚センサ、写真10に実験室での説明の様子を示します。

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写真6准教授室の前でSantos准教授と 写真7 遠隔操作用双腕マニュピュレータ

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    写真8 人工ハンド         写真9 指の触覚センサ

10_uccla_santos_2          写真10 実験室での説明の様子


③ Tsao教授
・Tsao教授はダイナミックシステムのモデリングと制御の専門家です。
・アメリカのホットトピックスのキーワードの一つとして、Co-Robotが挙げられるとのことでした。Co-Robotは人間とロボットとの物理的干渉に関する研究です。その場合には触覚センサが重要になるとのことでした。
・もう一つのキーワードとして、 Distributed Sensingが挙げられるとのことでした。Distributed sensingではデータ処理のためAIが必要になるとのことでした。
・アメリカでは義手・義足の研究も負傷した帰還兵のニーズが高く、保障の観点からも盛んとのことでした。
・UCLAではMedical Centerが近いので、医療応用の研究も盛んとのことでした。NIHでは手術用ロボット等治療に係るテーマは良いですが健康に関してはあまり取り上げてもらえないとのことでした。
・Tsao教授室の前で、Tsao教授との写真を写真11に示します。

11_ucla_tsao           写真11 教授室の前Tsao教授と


④ Rosen教授
・Rosen教授は医療用ロボット(手術用+リハビリ用)や遠隔操作の専門家でUCLAのBionics LabのDirectorです。
・Rosen教授に研究室を案内してもらい、アメリカのホットトピックスのキーワードについて討議しました。
・手術用ロボットでは力制御が重要であり、狭いところでも作業できるように、狭いところにマウントできる触覚センサの開発がMEMSに期待するところとのことでした。
・現状はダビンチが市販されている唯一の手術用ロボットですが、最近2社が新たに製品化をしようとしているとのことでした。UCLAではリサーチラボで使うオープンプラットフォームの手術用ロボットの研究開発をしているとのことでした。
・ダビンチはS/Wは公開されていないので、研究開発用としてH/W,S/Wともオープンソースの手術用ロボットの開発は意味があるとのことでした。
・手術用ロボットのFDA認可には、$100million必要ですが、市場は$30billionと言われており、認可にお金がかかっても十分事業として成り立つとのことでした。
・手術用フォースセンサとしては直径5mmに収める必要があるとのことでした。但し、長さ方向に制限はないとのことでした。鉗子の先端に付けるためには幅2mm、長さ2~4mmに収める必要があるとのことでした。
・鉗子は$1200で10回の使用で交換するとのことでした。これは小型のプーリー等が劣化・破損するためとのことでした。これに適用するためにはセンサのコストは安くないと使われないとのことでした。
・この分野のキーワードとしては、Automated Surgeryが挙げられるとのことでした。現状は遠隔操作ですが、場所、縫合数等を与えるだけで自動的に手術をしてくれることが最終目標とのことでした。機械学習等もこの中に含まれるとのことでした。
・現在はサブタスクレベルでのトライアルがなされているレベルであるとのことでした。
・ハンドは2本指で全作業の95%が実現できるとのことでした。3指あれば100%の作業が実現できるとのことでした。人間が5本指なのは冗長性を担保するためとのことでした。
・人間の5指は長さが違うのに、曲げるとそろうのはスライド機構が備わっているためであるとのことで、スライド機構が備わったハンドを作られていました。
・腱機構は先端部を小さくはできますがプーリー部が壊れやすいとのことでした。
・Rosen教授室の前で、Rosen教授との写真を写真12に、写真13に手術用ロボットの全景写真、写真14に手術用ロボットの手先部拡大写真、写真15に鉗子部、写真16に手術ロボット操作コンソール部、写真17に指マスター部を示します。

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  写真12教授室の前でRosen教授と    写真13 手術用ロボット全景写真

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  写真14 ロボット手先部         写真15 鉗子部

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   写真16 操作コンソール部           写真17 指マスター部

3. NASA JPL
(1)訪問先:Dr. Won Soo Kim
(2)訪問日:2018年2月27日(火)午前
(3)調査結果
・NASA JPLのWon Soo Kim博士を訪問し、von Karman Visitor Center、Space Flight Operations Facility、the Spacecraft Assembly Facility、In-situ Instrument Laboratoryを案内して頂き、火星探査車を中心に説明を受けました。
・火星探査車としては、1997年にマーズ・パスファインダーに搭載され着陸に成功したソジャーナ、2004年にマーズ・エクスプローレーション・ローバに搭載され、着陸に成功したスピリットとオポチュニティ、2012年にマーズ・サイエンス・ラボラトリーに搭載され、着陸に成功したキュリオシティがあるとのことでした。
・マーズ・エクスプローレーション・ローバまではバルーンに入れて火星に落下させましたが、マーズ・サイエンス・ラボラトリーでは重量が重いため、キュリオシティをワイヤーで吊って、地表面に到達後すぐにワイヤーを切って逆噴射でマーズ・サイエンス・ラボラトリーを遠ざける方法に変更したとのことでした。
・火星探査車には種々のセンサが搭載されているとのことでした。キュリオシティにはオポチュニティの10倍の化学探査機器が搭載されており、火星が生命を保持する可能性について調査しているとのことでした。
・ミッションを成功させるため、デバイス、コンポーネント、システムレベルでの耐久性評価を行っているとのことでした。
・写真18にオペレーションルーム入口、写真19に衛星組立て工場の入口、写真20にKim博士の居るIn-Situ Instrument Labの入口、写真21にソジャーナ(右)とオポチュニティ(左)の模型、写真22にキュリオシティの模型、写真23にキュリオシティの模型前でのKim博士と下山教授を示します。

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写真18 オペレーションルーム入口  写真19 衛星組立て工場の入口

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写真20 In-Situ Instrument Lab入口   写真21オポチュニティ(左)とソジャーナ(右)

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   写真22  キュリオシティ模型         写真23 下山教授とKim博士

4. CALTEC
(1)訪問先:Yu-Chong Tai (Executive Officer and Professor, Medical Engineering)
(2)訪問日:2018年2月27日(火)午後
(3)調査結果
・Tai教授はMEMSの大御所の一人ですが、15年くらい前からMEMSそのものの研究から医療用MEMSに研究を集中させ、役に立つMEMS の開発を行っているとのことでした。
・アメリカではNIHが医療用で大きな予算を出しており、有望なテーマとしては癌治療や心臓病にかかわるものがあるとのことでした。
・また、DARPAでは1年単位の契約で有望なものは1年単位の更新が基本ですが、NIHでは1年、2年、3年、4年、5年といった種々の枠組みがあり、成果をだせば延長可能で、Tai教授は5年ものを継続させ20年研究開発しているものもあるとのことでした。
・FDAの認可をとるのは大変でコストもかかりますが、認可されれば逆にFDAが守ってくれるので、逆にメリットになっているし、米国では医療用の市場は$400billionあり、他の分野より大きいし、また数はそれほど出さなくても利益率の高い商売ができるとのことでした。
・電気・電子の世界は、数はでますが、コストも下げられ、利益率も悪いし、60年前にトップ60に入っていた企業で今もトップ60に入っているのは3社だけですが、医療は60社がすべてそのまま生き残っているので、医療は非常に安定した業界であるとのことでした。
・VR、ARはこれから伸びるとの意見でした。また、VR、AR絡みでOptical MEMSはまたブームになる可能性はあるとのことでした。
・ビジョンに関してはプライバシーを侵害するものは受入れられないので、注意する必要があるとのことでした。グーグルグラスも当初一般用に考えていたために、撤退を余儀なくされ、最近医療用等の特定分野に限定することで復活したとのことでした。米国では法律でプライバシー保護がなされるので、プライバシーを侵害するものは注意が必要とのことでした。パーソナルユースにするか公共で使うものに関してはホームランドセキュリティにかかわるものしかダメとのことでした。
・IoTに関しては、民生品の分野で有望との見解でした。
・エネルギ分野に関しては、米国では昔はDOEから活発な国の支援が行われましたが、シェールオイルが出てきてからは、米国ではエネルギ関連の予算はほとんどなくなったとのことでした。但し、日本や台湾のようにエネルギを他国に依存しているところは別かもしれないとのことでした。
・MEMSの産業化は、信頼性、再現性等が満足されなければ、無理だとのことで、産業化を考えるにははじめからこれらを考慮する必要があるとの見解でした。
・クリーンルームの前で、Tai教授との写真を写真24に示します

24_caltec_2        写真24 クリーンルームの前で、Tai教授と

5. Microsoft Research
(1)訪問先:
Research Program Managerの公野氏にアレンジして頂き、下記4名の研究者とディスカッションを行いました。
①Yutaka Suzue, Principal Software Development Engineer
②Sing Bing Kang, Principal Researcher Interactive Visual Media
③Gang Hua, Research Manager Machine Perception and Cognition Group
④Sudipta Sinha, Researcher, Aerial Informatics and Robotics (AIR) Group
(2)訪問日:2018年2月28日(火)午後
(3)調査結果
① Dr. Yutaka Suzue
・Dr. Suzueはペッパー、HSR等のロボットを使って、エンタープライズとしてどんなことができるかのシナリオつくりが仕事とのことでした。
・CES (Consumer Electronics Show)ではスマートスピーカを中心とするホームIoTがホットだったとのことでした。
・会議室で、公野氏、鈴江氏への説明の様子を写真25に示します。

25_msr__2       写真25 会議室で公野氏、鈴江氏への説明の様子

② Dr. Sing Bing Kang
・Dr. Kangの研究テーマはエンハンストビジョンやシネマグラフです。360℃カメラの映像をある人が興味のあるものを中心に再構築して、表示させる技術等を開発していました。
・会議室で、Dr. KangとDr. Huaとの写真を写真26に、Dr. Kang、Dr. Hua、公野氏との写真を写真27に示します。

2627_msr
 写真26 Dr. Kang,Dr. Huaと  写真27 Dr. Kang,Dr. Hua,公野氏と

③ Dr. Gang Hua
・Dr. HuaのグループではVision Analysis, Machine Reading, Machine Learningを研究しているとのことでした。
・Dr. HuaはStyle Transferの研究で、ある絵を別の特徴を持つ絵に変えたり、人の表情を変えたりする研究を行っていました。
・ホットトピックスのキーワードとしては、Co-Robotがあるかもしれないとのことでした。

④ Dr. Sudipta Sinha
・Dr. Sinhaは3Dコンストラクションやステレオマッチング、Mixed Reality、AR、VRの研究を行っていました。
・また、HoloLensの開発を行ったとのことでした。
・キネクトやXBox、Bing検索等がMicrosoft Researchから製品化されたとのことでした。
・会議室で、Dr. Sinhaとの写真を写真28に示します。

28_msr_sinha_2           写真28 会議室でDr. Sinhaと

          (一般財団法人マイクロマシンセンター 武田宗久)

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2018年2月26日 (月)

【平成30年2月の経済報告】

本項は、マイクロマシン/MEMS分野を取り巻く経済・政策動向のトピックを、いろいろな観点からとらえて発信しています。

 

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 2月に入り立春も過ぎ季節は春に向かって進んでいますが、まだまだ寒い日が続いています。この時期、冬季オリンピックが開催され、我が国は長野大会以来のメダルを獲得しています。明るいニュースが引き続き届くことを祈っています。

今回は平成302月の経済報告をお届けします。

業務の参考として頂ければ幸いです。  

 内容は、以下のPDFをご参照下さい。

   

       「2018.02.pdf」をダウンロード

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