産業・経済・技術

2012年3月28日 (水)

「技術研究組合50周年シンポジウム」が開催され、当組合も参加しパネル展示を行いました。

 2014年3月27日、技術研究組合「創設50周年」を記念して、ベルサール半蔵門(東京都千代田区)において、「技術研究組合50周年シンポジウム」が開催されました。  会場は一杯の盛況で、経済産業省 中西官房審議官の開会挨拶に続き、藤原技術振興課長から懇切丁寧な制度の説明がなされました。

 その後、桑野太陽光発電技術研究組合理事長を含む4名のパネリストによる「共同研究のパートナーづくりと事業化に向けて」(技術研究組合50周年シンポジウム)が開催され、技術研究組合制度の様々な活用・成功事例や事業化に向けた戦略、また、国主導のいわゆる「ナショナルプロジェクト」の受け皿としての現状・課題やその解決策について、産学の有識者による忌憚ない議論が展開されました。 また、34の技術研究組合のパネル展示や相談窓口も併せ開催され、当組合もBEANSプロジェクトのパネルを展示し、説明を行いました。 その後、盛況の内に閉会となりましたが、「50周年」の節目となったイベントでした。

・会場:ベルサール半蔵門(東京都千代田区)の様子 Dsc05858_1600_640

・技術研究組合BEANS研究所のパネル展示 Dsc05864_1600_640

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2009年2月 3日 (火)

身長5ミリ!?~階層化された細胞組織の立体形成に成功~

発表者の東京大学生産技術研究所 竹内昌治準教授(Life BEANSセンター長) 過日BEANSプロジェクトからLife BEANSセンターから第1号の記者発表が行われ、NHKニュースや新聞各紙でも取り上げられました(発表者:東京大学生産技術研究所 竹内昌治准教授(Life BEANSセンター長))。

 「身長5ミリ!?~階層化された細胞組織の立体形成に成功~」というタイトルで、異なる種類の細胞を階層的に配置した均一直径のカプセルを作製することに成功し、さらにこのカプセルを3 次元の鋳型に入れ、培養することでカプセル同士をつなぎ、生きたまま立体構造を形成することにも成功したというもの。
デモ用の身長5 ミリメートルの人型の組織
 この技術によって、生体のように、様々な種類の細胞が階層的に配置されている組織を形成できることになり、その結果、動物実験を行なわなくても薬物に対する反応などを正確に調べることができるようになる。というわけで、再生医療への応用も大いに期待されます。 

 今後このブログからも、BEANSプロジェクトの成果を逐次PRしていきたいと思っています。(青柳@BEANS)

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2009年1月 9日 (金)

後世に名を成すプロジェクト

マイクロマシン技術プロジェクト(1991-2000年) このたび『マイクロマシン技術プロジェクトの記録(MMPJアーカイブ)』の供用を開始いたしました。マイクロマシン技術プロジェクトは1991年から10年間にわたり国/NEDOの主導のもとに実施され、将来いろいろな形でマイクロマシンが実用化されることを期待して、マイクロマシン実現に資する技術的なプラットフォームづくりを目指したプロジェクトでした。
 改めてMMPJアーカイブを見ると産学官の力を結集して、我が国の技術力を強化し産業を発展させようとした当時の関係者の意気込みがそのまま伝わってきそうな感じがします。
 プロジェクトの評価は、時の流れとともに大きく変わります。すなわちプロジェクト終了直後の評価が芳しくなかったものが、5~6年経過してその後の多大な産業波及状況を反映して、プロジェクトは大きな効果があったと高い評価を受けるようになってきました。
 BEANSプロジェクトも、後世に名を成すようなプロジェクトになることを期待しています。あまり周囲の雑音に一喜一憂せず、己の信念に基づいて本物の研究開発を目指して下さい。(青柳@マイクロマシンセンター)

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2008年10月 8日 (水)

ノーベル物理学賞の朗報

 2008年のノーベル物理学賞を、米国籍で日本人の南部陽一郎・シカゴ大学名誉教授(87)、日本学術振興会の小林誠理事(64)、京都産業大学の益川敏英教授(68)の3氏が受賞することになった。 授賞理由は、「素粒子物理学における対称性の破れ」の発見とのことで、論文発表から30年、40年後の受賞とは、ただただ驚き入るばかりです。

 最近は、米国サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融大不況、ねじれ国会で不透明な国内政治など鬱陶しい話が多い中で久々の明るい話題です。
   左から喜びの南部、益川、小林の各氏

 今朝のニュースの中で、益川さんが研究には「眼高手低」の精神が大事だと言っておられた。高い目標を掲げつつ、手近なことから手がけるの意味だそうだが、これを聞いてBEANS研究所の遊佐所長が語った「三人の石工」の話を思い出しました。
 

 理論研究とプロジェクト研究開発の違いはあっても、物事の真理は同じだと感心しました。(青柳@マイクロマシンセンター)

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