いよいよ最終年度を向かえて
本年度はBEANSにとっていよいよプロジェクト最後の年になります。昨年度は全部の研究テーマが停滞や遅延もなく順調に推移したため、本年度に一部のテーマの予算が増額され、最終目標も高めの設定となりました。このように最終年度でより高い目標に挑戦できることはプロジェクトとして光栄であり、大変悦ばしいことです。しかし残された活動期間は研究成果の取り纏めやプロジェクト終結作業を除くと実質9か月しかありません。このことを思うとすこし緊張と不安が入り混じります。これまでの貯金をもとに、あまり無理をしないで卒なく終盤を終えることもできたのですが.でも今はこれがBEANSに与えれた使命と思って、最後まで全力投球をする気持ちになっています。
まだ振り返るにはすこし早いが、プロジェクト開始の時を思い起こします。このコラムの最初にBEAN研究者への思いとして「三人の石工」の喩え話を載せて、プロジェクトはもちろんのこと研究者も一人一人が抱負やビジョンを持つことの大切を説きました。BEANSのビジョンとはプロジェクト活動を通して社会や産業に貢献することです。そして、BEANSはこのビジョン実現のため融合とオープン化をプロジェクト理念に掲げました。融合とは研究テーマから人、組織さらにはマネジメントまでの幅広い意味合いです。オープン化は論文や学会発表、セミナー開催だけでなくな知識データベースや特許など知的財産権利に関わるところまでの成果公開を指します。
いま思えば理想や夢を大層に掲げたものとすこし恥じ入っております。しかし、理念はこれで正しかったと思っています。BEANSもこの4年間弱でご多分にもれず、色々な事情によって研究体制が変わり、また研究計画も状況に応じて大幅な見直しや修正が行なわれました。またこれに伴って研究者やスタッフも大部分が入れ替わりました、それでもプロジェクト活動が順調に継続ができて、輝かしい成果を生み出すことができました。プロジェクト関係者の英知や努力と、精進の賜物であることは言うまでもありませが、加えてBEANSの理念の存在も成果達成に著しく貢献していると確信しています。そして、プロジェクトが最後までこの理念を堅持し、また研究者やスタッフがその胸に”One BEANS”を自覚して最終ゴールを一緒に踏めるように、ここで最後の踏ん張りを期待したい。
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