Life BEANS九州拠点訪問報告 ~大電株式会社が新しくプロジェクトに参加されました~
2012年4月10日(火)に開催されたLife BEANS九州のキックオフ&拠点会議のため、本部より3名(遊佐PL、福本副所長、新田)がLife BEANS九州を訪問しました。今回は、特に、今年度からプロジェクトへ参画する大電株式会社(以下、大電(株))の研究拠点である、久留米リサーチ・センターを訪問し、大電(株)のこれまでの技術開発への取り組み状況、プロジェクト成果創出に向けた取り組みについて、東京より同行したNEDO技術開発機構技術開発推進部の大久保主任研究員、渡辺主査、奥谷主査、Life BEANS九州の研究員とともに、説明を受け、質疑応答を交わしました。
大電(株)では、電子輸送材料を利用したプリンタブルな有機EL等、有機材料の研究開発に取り組んでおり、様々な研究プロジェクトへの参画等により、有機材料の設計・開発や評価といった技術力を培ってきています。一方、Life BEANS九州では、これまで、有機発光デバイスの高性能化を目指した研究開発を行ってきており、プロジェクトの最終年度である今年度は、プロジェクト開始当初に計画していた目標を凌ぐ性能を達成するとともに、実デバイスへの展開のための評価検証を行っていくことが目標として掲げられています。今回の大電(株)の参加により、Life BEANS九州での研究開発がこれまで以上に加速し、より高い研究成果が得られることが期待されます。
久留米リサーチ・センターへの訪問の後、福岡市内にある会議室(福岡県Ruby・コンテンツ産業振興センター内プレゼンテーションルーム)に移動して、拠点会議が開かれました。遊佐PLによる平成24年度プロジェクト方針の後、安達千波矢センター長によるLife BEANS九州拠点の全体方針、及び各テーマの担当研究員による昨年度の研究成果の総括と今年度の計画が報告されました。安達センター長の方針説明の中で、「高い性能を実現する中でこそ、真のフィジクスが見えてくる」といった内容で各研究員に発破をかけているとの話があり、単に研究成果の数値目標を達成するだけでなく、学術的にも高い価値のある研究成果を創出しようという高い志の中で、各研究員が日々研究に取り組んでいる様子が伺えました。また、各研究員からは、次世代のディスプレイデバイスやエネルギー・ハーベスティング・デバイス等の実用化に向けて、より挑戦的な達成目標への決意が表明されました。
Life BEANS九州では、昨年度までにプロジェクト開始当初に計画していた目標をクリアしていますが、今回のキックオフ&拠点会議で、新規に加入した研究員を含めてより高い成果目標達成に向けた意識を共有できたのではないかと思います。今後の研究員の活躍にご期待下さい。
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