ノーベル物理学賞の朗報
2008年のノーベル物理学賞を、米国籍で日本人の南部陽一郎・シカゴ大学名誉教授(87)、日本学術振興会の小林誠理事(64)、京都産業大学の益川敏英教授(68)の3氏が受賞することになった。 授賞理由は、「素粒子物理学における対称性の破れ」の発見とのことで、論文発表から30年、40年後の受賞とは、ただただ驚き入るばかりです。
最近は、米国サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融大不況、ねじれ国会で不透明な国内政治など鬱陶しい話が多い中で久々の明るい話題です。
今朝のニュースの中で、益川さんが研究には「眼高手低」の精神が大事だと言っておられた。高い目標を掲げつつ、手近なことから手がけるの意味だそうだが、これを聞いてBEANS研究所の遊佐所長が語った「三人の石工」の話を思い出しました。
理論研究とプロジェクト研究開発の違いはあっても、物事の真理は同じだと感心しました。(青柳@マイクロマシンセンター)
| 固定リンク
「産業・経済・技術」カテゴリの記事
- 「技術研究組合50周年シンポジウム」が開催され、当組合も参加しパネル展示を行いました。(2012.03.28)
- 身長5ミリ!?~階層化された細胞組織の立体形成に成功~(2009.02.03)
- 後世に名を成すプロジェクト(2009.01.09)
- ノーベル物理学賞の朗報(2008.10.08)
コメント
眼高手低を辞書で引きますと
「目は肥えていて批評には優れているけど、実際に創作するための技能は低いこと」が本来の意味らしいですが、研究者や技術者の中にもこのような評論家タイプが見受けられます。私たちもそう言われないように心がけたいと思います。(BEANS研究所長:遊佐)
投稿: | 2008年10月10日 (金) 15時24分
そういえば、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質の発見で、下村脩博士(80歳)がノーベル化学賞を受賞されました。下村博士か他の日本人受賞者の方が言われたのかはっきりしませんが「決してあきらめないで最後までやりとげる意思が必要」と言っていたのが記憶に残っています。
BEANSプロジェクトに参画の研究者が30年後にノーベル賞を受ける日が来るかもしれません。いや5年後かもと期待しているところです。
(幻のBEANSさんより)
投稿: 幻のBEANSさんより | 2008年10月16日 (木) 17時59分